2024年に韓国の出生率が改善され注目を集めました。原因として、2012年以降減少していた婚姻件数が増加したことが挙げられます。そのなかでも外国人との婚姻、とくに韓国人男性と日本人女性の結婚が増えています。本稿では、ニッセイ基礎研究所の金明中氏が、日韓カップルの増加について詳しく解説します。
日韓カップルの増加は少子化に歯止めをかけるか (写真はイメージです/PIXTA)

韓国人男性と日本人女性の婚姻件数が増えた理由は?

このようにここ10年でみた場合、韓国人男性と日本人女性の婚姻件数のみが増加していることが際立っているが、なぜこのような現象が生じているのだろうか。この点については、今後さらに詳細な分析が必要だが、日本のアニメなどのコンテンツや韓国ドラマ・K-POPの影響でお互いに親しみを感じたり、若者を中心に相互の行き来が増え相互理解が深まったことが要因のひとつとなっていることについては、まず疑いの余地はないだろう。

 

少子高齢化が進む日韓両国において、両国の国民が活発に交流することは、経済成長や出生率の改善などさまざまな面でプラスの効果をもたらす可能性が高い。友好的な外交政策を通じて、日韓両国が共に直面する社会的・経済的課題に対処し、互いに理解と協力を深めることは、両国の未来にとって不可欠であるといえるだろう。