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韓国人男性と日本人女性の婚姻件数が急増
特に、注目したいのは韓国人男性と日本人女性の婚姻件数が最近大きく増加していることだ。2024年の韓国人男性と外国人女性の婚姻件数は15,624件で、前年比6.2%増加したが、特に韓国人男性と日本人女性の婚姻件数は1,176件と、1年前と比べて40%も増加した。偶然のことかも知れないが、日韓カップルの増減は日韓関係の影響を受けているように見える。
実際、日韓関係がよくなかった文在寅(ムン・ゼイン)政権時代の2019年の韓国人男性と日本人女性の婚姻件数は903件で2018年の987件と比べて9.3%も減少した。同時期の韓国人男性と外国人女性の婚姻件数が6.5%増加したこととは反対の結果である。一方、新型コロナウイルス感染症が収束し、日韓関係が改善された尹錫悦(ユン・ソンニョル)政権時代の2024年には、韓国人男性と日本人女性の婚姻件数が大きく増加した(韓国人女性と日本人男性の婚姻件数は少ない。)
では、日本のデータはどうだろうか。日本政府の「人口動態調査・人口動態統計」によると、夫が日本人で妻が韓国・朝鮮人である婚姻件数は、1990年の8,940件をピークに減少傾向にある。また、妻が日本人で夫が韓国・朝鮮人である婚姻件数も、1995年の2,842件をピークに減少へと転じている。韓国とは対照的に、日本においては政治的な影響をあまり受けていない様子がうかがえる。

