「いつかはマイホームを」そう夢見る人は多いでしょう。しかし戸建て、マンション、持ち家、賃貸など、選択肢が多いからこそ、迷ってしまうのも事実。住宅購入は、人生における最大の買い物。だからこそ、後悔しない選択をしたいものです。本記事では平松建築株式会社・代表取締役の平松明展氏の著書『住んでよかった家 理想の暮らしがずっと続く15の空間』(KADOKAWA)より、理想のマイホームの選び方を紹介します。
入った瞬間にわかる…高性能で高く売れる「家」の共通点 (※写真はイメージです/PIXTA)

耐震性・耐久性・断熱性・通気性・気密性・省エネ性…すべての性能を高める

「高性能=快適」「高性能=家の価値が継続」と捉えてよいと思います。ただし、耐震性・耐久性・断熱性・通気性・気密性・省エネ性のどれか1つでも低いと計算式が成り立ちません。性能は住んでみないとわからない、また耐震性は災害が起こらないとわからないかもしれません。その際は法律で設定されている基準で理解することになりますが、断熱性と通気性は、家に入った瞬間に感じられる性能です。室温はもちろん、湿気を感じない空間は、これらの性能が高いです。逆に不快に感じたら性能が低いかもしれないと疑ってもよいでしょう。

 

建材や設備の価値、デザイン性、利便性は人それぞれで感じ方が違います。家を手放すとき、その家の価値を出口価値といいますが、これは性能によって決まってきます。高性能住宅は“いい家”と捉えてよいでしょう。長期優良住宅は、“いい家”の状態が100年先まで継続される家。その期間の住み心地が保証され、さらに売る価値が残り続けているのです。

 

[図表3]長期優良住宅に住む!

 

長期にわたり良好な状態で使用するための措置が講じられた優良な住宅の建築・維持保全に関する計画が「長期優良住宅の普及の促進に関する法律」に基づき認定される。

 

 

平松 明展

平松建築株式会社

代表取締役