収益還元法で不動産価格を計算するメリット
ここからは、不動産投資において収益還元法を用いるメリットを3つ紹介します。
収益を考慮して不動産価値を把握できる
収益還元法では、不動産が生み出す収益を基に価格を算出するため、賃料収入や経費を考慮した現実的な評価が可能です。一方、積算法は土地と建物を個別に評価するため、収益性が反映されません。
そのため、収益性が重要な不動産投資では、積算法よりも収益還元法を用いることで、物件の収益ポテンシャルを正確に把握でき、投資判断が明確になります。
土地と建物をセットで計算できる
収益還元法では、土地と建物の収益性を一体として捉えるため、賃貸物件のような収益不動産の評価に適しています。積算法では、土地と建物を分離して評価するため、それぞれの価値が独立して増減する場合の対応が難しくなります。
収益還元法により、不動産の全体的な価値を把握しやすく、実際の収益状況に即した価格を導くことが可能です。
ローンを組む際の説明資料になる
不動産投資は一般的に融資を受けて不動産を購入しますが、審査には購入する不動産の収益性も含まれます。
収益還元法で算出した価格は、ローン審査時に借入金額の妥当性を判断する材料となります。