
保険料納付期間が足らず、無年金だった77歳男性
丸山隆さん(仮名・77歳)。バイトを2つ掛け持ちし、給与は月16万円ほど。バイト1つ目はビルの清掃業で、毎朝7~9時までの勤務。もうひとつは宅配物の仕分け・検品で、10時から勤務開始。時給はどちらも1,280円。仕分け・検品のバイトは日雇い契約ではあるものの、現金手払いがありがたいとか。
――毎日とはいかなくても、仕事終わりに缶ビールを買ってひとり晩酌するのが、この上ない至福のとき
普段の食事はご飯だけ、ということも多いといいますが、昨今はさらに悲惨なことに。
――元々、炊いたご飯に目一杯お湯を足して、かさ増しして雑炊にして食べるんだよ。味もほとんどない、お湯を飲んでいるようなもんだね
確かに備蓄米の放出で話題になっているとおり、米の値段が急上昇。価格は1年で倍近くにもなり、食卓を直撃しています。
【米の「東京都区部小売価格」の推移】
2024年1月…2,283円
2024年3月…2,306円
2024年5月…2,403円
2024年7月…2,602円
2024年9月…3,152円
2024年11月…3,843円
2025年1月…4,051円
2025年2月…4,239円
出所:総務省統計局『小売物価統計調査』
※数値は、国内産/精米/単一原料米(産地/品種及び産年が同一のもの/袋入り5kg入り/コシヒカリを除く
米価格の上昇は年金で生活をしている高齢者を直撃。スーパーでも米の価格とにらめっこし、買うか、それとも我慢するか、迷っている高齢者の姿を見たことがあるでしょう。
そんな話をすると、「年金、そんなの、大したもらってないよ」と丸山さん。聞くと、月1.6万円ほどだといいます。「たったそれだけ?」と耳を疑ってしまうような金額です。
――70歳になる前だったか。それまで保険料を25年以上納めないと年金はもらえなかった。それが10年以上払っていたらもらえるようになって。ありがたいよ