65歳以上の高齢者の4人に1人が働く時代。60代後半で5割、70代以上で2割弱の人が働いています。働く理由は人それぞれですが「生活のため」というケースが多数派。年金が極端に少なく、ほかに収入を得ないと生きていけない人たちです。
「好きに生きてきた罰です。」時給1,280円・日雇いバイトの77歳男性、味のない雑炊をすする極貧生活。思わず耳を疑う「年金受取額」 (※写真はイメージです/PIXTA)

保険料納付期間が足らず、無年金だった77歳男性

丸山隆さん(仮名・77歳)。バイトを2つ掛け持ちし、給与は月16万円ほど。バイト1つ目はビルの清掃業で、毎朝7~9時までの勤務。もうひとつは宅配物の仕分け・検品で、10時から勤務開始。時給はどちらも1,280円。仕分け・検品のバイトは日雇い契約ではあるものの、現金手払いがありがたいとか。

 

――毎日とはいかなくても、仕事終わりに缶ビールを買ってひとり晩酌するのが、この上ない至福のとき

 

普段の食事はご飯だけ、ということも多いといいますが、昨今はさらに悲惨なことに。

 

――元々、炊いたご飯に目一杯お湯を足して、かさ増しして雑炊にして食べるんだよ。味もほとんどない、お湯を飲んでいるようなもんだね

 

確かに備蓄米の放出で話題になっているとおり、米の値段が急上昇。価格は1年で倍近くにもなり、食卓を直撃しています。

 

【米の「東京都区部小売価格」の推移】

2024年1月…2,283円

2024年3月…2,306円

2024年5月…2,403円

2024年7月…2,602円

2024年9月…3,152円

2024年11月…3,843円

2025年1月…4,051円

2025年2月…4,239円

出所:総務省統計局『小売物価統計調査』

※数値は、国内産/精米/単一原料米(産地/品種及び産年が同一のもの/袋入り5kg入り/コシヒカリを除く

 

米価格の上昇は年金で生活をしている高齢者を直撃。スーパーでも米の価格とにらめっこし、買うか、それとも我慢するか、迷っている高齢者の姿を見たことがあるでしょう。

 

そんな話をすると、「年金、そんなの、大したもらってないよ」と丸山さん。聞くと、月1.6万円ほどだといいます。「たったそれだけ?」と耳を疑ってしまうような金額です。

 

――70歳になる前だったか。それまで保険料を25年以上納めないと年金はもらえなかった。それが10年以上払っていたらもらえるようになって。ありがたいよ