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投資による資産形成への関心が高まっている昨今。なかでも、少ない自己資金で大きな投資ができるアパート経営が注目されています。1棟アパートを購入し、入居者からの家賃収入をローン返済にあてるアパート経営は、会社員の方でも始められる投資法。年収700万円以上の安定した仕事に就いており、自己資金を300万円程度用意できる方であれば、どなたでもアパートオーナーになれる可能性があります。ミドルリスク・ミドルリターンの堅実な投資法として、今話題のアパート経営。しかし、少額からでも投資できる株式投資やFX、投資信託などの金融商品と比べ、現物投資である不動産投資は高額になりがち……。興味はあっても、“はじめの一歩”を踏みとどまっている方が多いのではないでしょうか。今回は、そんな方に向けて、アパート経営の流れを簡単に解説します。

「条件のよい物件」を手に入れるコツ

1. 所有する土地にアパートを建築する

所有する土地にアパートを建築する場合、立地がアパート経営に適しているかを考える必要があります。例えば、駅から遠い土地にアパートを建築した場合、最初の1~2年は入居者がついても、3年目以降は空室が発生してしまうことが少なくありません。

 

アパート経営において、もっとも重要なのは駅までの距離。駅から近い立地であれば、空室リスクが低くなります。

 

しかし、土地を所有している方は少なく、よほど良い立地でなければ、アパート経営には不向きです。新たに土地を購入するにしても、良い土地はすぐに売れてしまうため、市場に出ている物件は、条件に合わない売れ残りがほとんど。

 

また、建物が完成するまでの間は家賃収入がないため、ローン返済の負担が増え、より多くの自己資金が必要になります。

 

2. 建築済みのアパートを購入する

アパートオーナーの大半は、ポータルサイトで物件を検索して、建築済みのアパートを購入しています。物件を購入するうえで、確認してほしいのは仲介手数料の有無。

 

例えば、1億円のアパートの場合、アパート建築会社(売主)から購入すれば、仲介手数料はかかりません。しかし、不動産仲介会社から購入すると、仲介手数料が300万円ほどかかるため、多くの自己資金が必要になります。

 

一方で、不動産仲介会社のメリットは、幅広い物件を紹介できること。売主の場合は、自社で建築した物件しか販売できないため、偏った物件を紹介される可能性がありますが、不動産仲介会社であれば、要望に合わせた物件を紹介してくれます。

 

建築済みのアパートを購入するときは、物件だけでなく、仲介手数料や諸費用、購入後のアフターフォローなどをしっかり確認しましょう。

 

3. 市場に出ていない未公開物件を手に入れる

ポータルサイトにも良い物件が掲載されることがありますが、本当に良い物件は公開される前に売れてしまうのが現状です。信頼できる会社を選び、公開前の最新情報を手に入れることができれば、より条件の良い物件を購入することができます。

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