(※写真はイメージです/PIXTA)

「貯蓄から投資へ」という流れが加速し、2024年から新NISA制度がスタートするなど、個人の投資意欲が高まっている昨今。株式投資やFX、外貨預金、投資信託、不動産投資、暗号資産(仮想通貨)などの投資商品を購入し、資産形成を行う人が増えています。なかでも注目されているのが、将来にわたって安定した収入が得られる1棟アパートや区分マンションの不動産投資。ある程度の年収と自己資金があれば、本業が忙しい会社員の方でも、副業ではじめられる投資です。物件の購入時は高額ですが、不動産投資ローンを利用すれば、家賃収入をローン返済に充当することができます。手間をかけずに、毎月利益が得られる不動産投資。しかし、どんな投資であっても、リスクとリターンは表裏一体。リスクが低ければリターンも低く、リスクが高ければリターンも高くなります。そこで今回は、“ミドルリスク・ミドルリターン”の投資法だとされている不動産投資について詳しく解説します。

賃貸物件を運用する不動産投資のメリット

1. 継続的に安定した収入が得られる

賃貸物件を運用する不動産投資では、入居者を確保できていれば、継続的に家賃収入を得ることが可能。また、現物資産のため、資産がゼロになるリスクも低いといえます。株式投資のように、「寝て起きたら資産が大幅に減っていた……」ということもありません。

 

2. 比較的少ない自己資金でスタートできる

家賃収入を不動産投資ローンの返済に充当できるため、多額の自己資金がなくても資産形成が行えます。年収700万円以上の安定した仕事に就いている人で、自己資金が300万円程度あれば、会社員の方でも始められる投資です。

 

3. 手間がかからない

管理手数料は発生しますが、信頼できる管理会社に委託すれば、賃貸契約や家賃徴収などの手間はかかりません。基本的にオーナーが行うことは、毎月の収支明細の確認と年一度の確定申告のみ。本業に集中したい人や投資に時間を割くことができない人に、おすすめの投資法です。

不動産投資の最大のデメリットとは?

1. 空室リスクや家賃滞納リスク

賃貸物件の不動産投資において、最大のリスクは空室リスク。入居者が決まらず、家賃収入が途絶えてしまうと、自己資金でローンを返済しなければなりません。

 

また、入居者によっては、家賃滞納リスクを抱えることもあります。

 

2. 元本割れすることがある

不動産投資は価格変動が緩やかなため、投資金額よりも売却益が下回るリスクは低いとされています。ただし、慎重に物件を選ばなければ、元本割れすることも……。

 

そのため、人気エリアや駅から徒歩10分圏内など、値下がりしにくい物件を選ぶことが大切です。

「1棟アパート」と「区分マンション」の違いを知る

賃貸物件の不動産投資は、ある程度の収入と自己資金があれば、会社員の方でも始められる資産形成の一つ。しかし、「興味はあるが、自分にとってどんな物件が最適かわからない……」と考えている人も多いのではないでしょうか。

 

そこで、会社員の方でも手が届く1棟アパートと区分マンションとの違いを、メリット・デメリットをふまえて解説します。

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