(※写真はイメージです/PIXTA)
大手機械メーカーで職場結婚した夫婦…60歳定年で完全引退
結婚した夫婦は「共働き」か「片働き」か、大きく2つにわけることができます。厚生労働省によると、1990年代に片働き世帯の数と共働き世帯の数は拮抗。2000年代後半、リーマン・ショックあたりから共働き世帯と片働き世帯の差はどんどん広がり、2022年には共働き世帯1,262万世帯に対し、片働き世帯(専業主婦世帯)は539万世帯と、その差は2.3倍となりました。
共働きのメリットは、なんといっても家計が2馬力だということ。結婚や子どもの誕生で仕事をセーブする女性が多かった時代に、夫婦共働きの選択をした長谷川浩一さん・久美子さん夫婦(ともに仮名・ともに60歳)。大手機械メーカーの同期入社だというふたり。結婚や出産後も女性が働き続けることをバックアップしてくれる職場だったこともあり、久美子さんは仕事を続けることを選択。そしてふたりとも定年まで勤めあげました。
――もちろん部署や立場は違いますが、同じ会社で働いてきたので、お互いにお互いの仕事を理解することができました。定年まで共働きを続けてこられたひとつの要因です
子どもは2人。長男は大学院まで進み就職、次男は大学まで進学して就職。長男はすでに結婚し、孫も誕生予定だとか。長男が生まれるタイミングで東京よりの神奈川県に戸建てを購入。40代の半ばにはローンは完済し、老後を見据えて建て替えも実施。そちらのローンもすでに払い終えているといいます。
さらにコツコツと進めてきた資産形成。積立貯金と国債で、その額「5,000万円」。さらに定年退職金は、浩一さんが2,600万円、久美子さんが2,200万円、夫婦合わせて「4,800万円」。十分すぎる貯金と、十分すぎる退職金を手にした長谷川さん夫婦。定年を迎えたあとはふたりとも退職。
――ちょっと早いと思いましたが老後に突入です