不動産市場で高い人気を誇る都心のタワーマンション。1億円を超える超高価格帯にもかかわらず、「富の象徴」として憧れを持つ人も多いようですが、実際に住んでみると……? 本記事では、Aさん夫婦を一例に、高級タワーマンションの現実について、CFPの伊藤貴徳氏が解説します。※プライバシー保護の観点から、相談者の個人情報および相談内容を一部変更しています。
私たちこそ相応しい…世帯年収2,200万円の30代「医師×外コンの最強パワーカップル」2億円の港区タワマンを購入。東京湾を一望、愉悦も…現実は「毎日目眩」懊悩の日々【CFPの助言】 (※写真はイメージです/PIXTA)

いい物件を逃すまいと即決すると…

タワーマンションの高層階は、確かに理想的な眺望とスタイリッシュな空間を提供しますが、その裏には「生活の現実」と向き合う必要があります。 たとえば「洗濯物の外干し禁止」という制約を設けているマンションもあります。一見些細な問題に思えるかもしれませんが、日々の暮らしの中では意外と大きな影響を与えるものです。こうした点は調べるでしょうし、契約時に説明があるため事前にわかっている人も多いでしょう。しかし、住まいの購入時にはいいところばかりが見えがちです。ローンの返済が問題ないようであれば、いい物件を逃すまいと盲目になって決断する人も少なくはありません。

 

物件選びの際には「生活スタイルに合うかどうか」を冷静に見極めることが大切です。理想と現実をうまく調和させることで、購入後の後悔を防ぎ、快適な暮らしを手に入れることができるでしょう。 

 

 

伊藤 貴徳

伊藤FPオフィス

代表