会社によっては、転勤の辞令が頻繁なケースも。家族も一緒に引っ越すケースもありますが、共働きであったり、すでに自宅を購入していたりすると単身赴任が現実的です。そのなかで築かれた独自の家族の形が、単身赴任終了で大きく崩れてしまうケースも珍しくないようです。
単身赴任の夫が帰ってきます…手取り38万円でデカい面の〈52歳亭主〉に〈50歳妻〉が会心のひと言で撃沈「スカッとしました」 写真はイメージです/PIXTA

ある夜、部下を連れて帰ってきた夫がどんちゃん騒ぎ…次の日、謝罪も感謝もなく

世の中の部長と比べると、給与がそれほどいいわけではない。それにも関わらず、家族の前では大きい顔をしている……「癇に障るんですよね」と智子さん。

 

そして、イライラが爆発する出来事が起こります。ある金曜の夜、すでに時計は22時を回っているなか、大輔さんが数人の部下を連れてきました。二次会代わりに連れてきたのだとか。それから25時くらいまで、家中に酔っぱらいの大声が響き渡り、お酒が足りなくなったら智子さんが買いに行き……怒りが爆発しそうな状況ですが、ここでは「部長の妻」としてにこやかに対応したといいます。ただ「イライラが募りすぎて、お灸をすえないと、どうにかなりそうだった」と智子さん。

 

次の日のお昼すぎ、大輔さんが起床。「いやー昨日は飲みすぎた」というだけで、智子さんに謝ることも、お礼することもなし。そんな状況に、静かに堪忍袋の緒が切れました。

 

――楽しそうだったわね。そんな時間もあと8年だから

――定年までか。そうだな

――違うわよ、卒婚まであと8年

――そ、卒婚⁉

――定年になったら、この関係は解消しましょう

 

突然出てきた「卒婚」というキーワードに、顔を真っ青にして黙ってしまった大輔さん。対し、すっきりした顔の智子さん。「今のところ、90%、卒婚する気です」、さらに「うーん……離婚でもいいかな」と続けます。さらに関係が悪化すると、卒婚のワンクッションを置かずに離婚になりそうな気配です。

 

ノマドマーケティング株式会社が30歳〜59歳の既婚男女を対象に行った調査によると、「将来卒婚をしたいと思いますか?」の問いに対して、「はい」と回答した人は男性で10%、女性で18%と、8ポイント近くの差があります。また年齢が上がるにつれて、卒婚希望者は多くなります。

 

2000年代以降、婚姻状態にある夫婦がお互いに干渉せずに生きていくという生活形式として定着した卒婚。そこから離婚に至るケースも少なくないといいます。この先、どのような結論を出すかは、今のところ8年後、となっています。

 

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[参考資料]

厚生労働省『令和5年賃金構造金統計調査』

ノマドマーケティング株式会社『卒婚って何⁉ 卒婚したい人ってどれくらい!?「生活費」「別居卒婚or家庭内卒婚」「期間」について徹底調査』