テクニカル分析専門サイト『テクニカルブック』(https://ad-van.co.jp/technical/)は、勝ち組FXトレーダーの実態を調査する目的で、FXで安定的に利益を得ている20歳以上の男女106名を対象にアンケートを行いました。本調査からは、FXにおけるテクニカル分析の重要性とスキルアップのためのヒントが見えてきました。
安定的な利益を得るには「テクニカル分析」のマスターが欠かせない?FX上級者への実態調査から見えてきた「勝ち組トレーダーになるためのヒント」 (※写真はイメージです/PIXTA)

2.「高リスク、高リターン」で取り組んでいる人が33.0%、「低リスク、低リターン」の16.0%を上回る

続いて、FX上級者に取引を行う際におけるリスクとリターンの考え方について質問した結果です。

 

[図表3]Q. FXトレードにおけるリスクとリターンについて、あなたに最も近いものを選んでください。

 

最も多いのが「リターン:中、リスク:中」と回答した人で、バランス良くリスクを取ろうとしている人が約半数となりました。続いて多いのは「リターン:大、リスク:大」の33.0%で、「リターン:小、リスク:小」は16.0%となっています。

 

リスクを抑えることを最優先に考えている人と比べると、リスクを許容しながら大きな利益を狙いにいく姿勢の人が多いようです。FX上級者には、ある程度のリスクは受け入れるという考え方を持つ傾向があるのかもしれません。

 

【参考情報】FXをやめた人のリスクとリターンの考え方

以下は、過去にFXをやめた人を対象に行った調査(以下のリンク)において、FXのリターンとリスクについて同様の質問を行った結果をまとめたグラフです。

 

[図表4]Q. FXに取り組んでいた際のあなたの取引スタンスは、次のうちどれに最も近かったですか?

 

FX上級者と共通しているのは、FXをやめた人も「リターン:中、リターン:中」が約半数と最も多い点です。一方、相違点は「リターン:大、リスク:大」と「リターン:小、リスク:小」のバランスで、FX上級者は前者が多かったのに対し、FXをやめた人では後者が多くなっています。

 

このことからは、FX上級者に比べるとFXをやめた人の方がリスク回避的な傾向があるといえそうです。FXでスキルを伸ばすためには、とにかくリスクを抑えようとするよりも、FXの性質を正しく理解した上で、ある程度はリスクを受け入れる姿勢も必要なのかもしれません。

 

3.国内FX会社メインの人が57.5%、海外FX会社メインの人は9.4%にとどまる

次のグラフは、FX上級者が国内FX会社と海外FX会社のどちらを主に利用しているか質問した結果です。

 

[図表5]Q. 主に利用しているFX会社について、該当するものを選択してください。

 

「国内FX会社」と回答した人が57.5%に上り、半数以上が国内FX会社を中心に取引を行っているようです。これに対して「海外FX会社」と回答した人は9.4%にとどまっており、FX上級者は海外FX会社よりも国内FX会社を多く利用していることがうかがえます。

 

続いて、「国内FX会社」と回答した人を対象に、国内FX会社を主に利用する理由を質問した結果です。

 

[図表6]Q. 国内FX会社を主に利用している理由を選択してください。

 

1位は「スプレッド・取引手数料」で52.5%と、半数以上の票を集めました。国内FX会社は海外FX会社に比べてスプレッドが狭く、取引手数料は無料というケースが多いですが、このメリットを有効活用しているFX上級者が多いことがわかります。

 

2位は「業者の信頼性・透明性」で45.9%と、こちらも非常に高い割合となりました。FX上級者はトラブルに巻き込まれるのを避けるために、金融庁に登録をしていない海外FX会社を避ける傾向が強いと考えられます。

 

このようにFX上級者には、取引コスト面での優位性や業者としての信頼性・透明性を重視して、国内FX会社を選択している人が多いようです。