学生時代、月1.6万円程度の国民年金保険料を捻出するのが難しく、「学生納付特例制度」を利用していた人も多いでしょう。しかしその後、「年金減額」に直面しガックシ……そんな残念な結果を回避する方法があります。
平均月16万円だが…「年金が減らされた」と肩を落とす〈60歳定年退職の元大卒サラリーマン〉、年金「年6万円増額」の簡単な方法に歓喜 (※写真はイメージです/PIXTA)

8割が「老後は年金が頼り」だが…国民年金保険料、5年間未納が多数

内閣府が全国18歳以上を対象に行った『生活設計と年金に関する世論調査』によると、「あなたは、老後の生活設計のなかで、公的年金をどのように位置づけていますか。」の問いに対して、「老後は年金を中心に考えている」という人が8割を超えました。

 

①全面的に公的年金に頼る

…26.3%

②公的年金を中心とし、これに個人年金や貯蓄などを組み合わせる

…53.8%

③公的年金にはなるべく頼らず、できるだけ個人年金や貯蓄などを中心に考える

…11.7%

④公的年金にはまったく頼らない

…1.6%

 

年金中心とする考えは、年齢を重ねるごとに増えている傾向があり、20代までは5割強だったのが、50代で8割台、70歳以上になると9割近くにもなります。

 

【老後は年金を中心に考えている人たちの割合】

18~29歳…55.5%(8.2%)

30~39歳…65.1%(10.4%)

40~49歳…76.6%(16.3%)

50~59歳…83.1%(24.7%)

60~69歳…87.6%(28.5%)

70歳以上…89.4%(43.2%)

※数値は「全面的に公的年金 に頼る」「公的年金にはなるべく頼らず、できるだけ個人年金や貯蓄などを中心に考える」の合計。(かっこ)内は、「全面的に公的年金 に頼る」と回答した割合

 

年齢によって年金に対する考え方は異なるものの、大多数の日本人にとって公的年金はなくてはならない存在であることは確かです。

 

一方で日本国内に住む20歳以上 60歳未満であれば、国民年金への加入が法律で義務づけられていますが、全員が満額受給というわけではありません。厚生労働省『令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況』によると、老齢基礎年金の平均受給額は5万6,428円。2022年度の満額は年間77万7,800円、1ヵ月あたり6.5万円弱だったので、およそ1万円のギャップがあること。これは単純計算、平均5年強程度の保険料未納期間があるということになります。

 

ちなみに厚生年金受給者の平均受給額は月14万4,982円。65歳以上の男性に限ると月16万7,388円です。