夫婦ともども公務員で無借金、さらに、申請したローンの金額はまったく無理のない範囲……にもかかわらず、住宅ローンを申し込んだ結果「謝絶」となってしまうケースが存在します。いったいなぜなのでしょうか。株式会社FAMORE代表取締役の武田拓也FPが、ローン申込時に注意したい「信用情報の落とし穴」について解説します。
いや、冗談でしょ? 世帯年収1,200万円・無借金の40代公務員夫婦「住宅ローン4,500万円」を申込…“属性最強”に銀行員もニコニコ→後日〈謝絶〉となったまさかの理由【FPが警告】 (※写真はイメージです/PIXTA)

住宅ローンが「謝絶」となるそのほかの要因

ポイント還元で得をするようにと作ったカードが原因で住宅ローンが組めない状況となり、後悔することになってしまったのです。

 

信用情報とは、クレジットやローンの契約や申し込みに関する情報のことで、客観的な取引事実を登録した個人の情報です。金融機関やクレジット会社が顧客の「信用」を判断するための資料になります。自身の情報が気になる場合は、事前に各団体に問い合わせることで確認が可能です。

 

信用情報を取り扱っている機関は主に、日本信用情報機構(JICC)、株式会社シー・アイ・シー(CIC)、全国銀行個人信用情報センター(KSC)の3つがあり、各種のローンやクレジットカードの利用状況などが把握されています。

 

クレジットカードの支払い以外にも住宅ローンを謝絶される原因には下記が挙げられます。

 

①    自動車ローンや不動産投資ローン、カードローンなど借り入れ金額が多い

②    短期間にクレジットカードをたくさん作成している

③    転職してから間もない

 

その他にもローンを組む際に気をつけておきたいのは携帯料金の支払いです。携帯料金の中には携帯電話の本体代金が含まれていることがあり、こちらも支払いが滞ってしまうと信用情報に記録されローンを組めなくなることがあります。その場合、信用情報の記録(傷)がなくなるまで数年の期間を要します。

 

クレジットカードの引き落とし口座は給料が入金される口座にまとめるなどして対策を講じ、支払いが滞らないよう注意しましょう。
 

 

 

武田 拓也

株式会社FAMORE

代表取締役