NISAの拡充など、政府も後押しし、投資が盛んに勧められる昨今。しかし、まとまった収入となるボーナスをそのまま貯金に回しているという人はいまだに少なくありません。では、貯金だけで資産を保有することによるデメリットはどのようなところにあるのでしょうか? また、将来のため、老後のためにもボーナスというまとまったお金をしっかりと増やすにはどうすればよいのでしょうか? 本記事では、貯金のリスクと、初心者にもおすすめのボーナスの運用方法を解説していきます。
新NISAも拍車をかけ「投資」が勧められるも…ボーナスの使い道、圧倒的1位は「貯金」。いつまでも変わらない日本人 (※写真はイメージです/PIXTA)

不動産投資

不動産投資も、有効な資産運用法です。個人向け国債や投資信託と比べると規模の大きな投資に見えるかもしれませんが、融資を利用すれば物件価格の2割程度の自己資金で購入することも可能です。

 

「衣食住」は人間が生活していくうえで欠かせない3要素ですが、不動産はその一角である「住」への投資です。そのため景気変動の影響を受けにくく、物件選びを間違えなければ長期にわたって安定的な家賃収入が期待できます

 

ただし、不動産であればなんでも成功できるわけではありません。入居者が集まりやすいエリアで、入居者から支持されやすい物件である必要があります。日本全国では空き家が800万戸以上もあるのですから、物件選びを間違えると空室に悩まされることになります。

 

そこでおすすめなのが、東京など大都市圏の都心もしくは都心近くにある中古マンションです。大都市圏の新築マンションは価格高騰が深刻なので、値ごろ感のある中古マンションがおすすめです。中古マンションには「古さ」という最大の弱点がありますが、リノベーションによってそれを補うことができます。さらに、リノベーションであればほかの物件との差別化をしやすく、画一的なコンセプトになっているほかのマンションとは違う「オンリーワン物件」を創り出すことも可能です。

 

これからの不動産投資では「都心+中古マンション+リノベーション」のビジネスモデルがおすすめです。

預金だけではお金の価値が減ってしまう時代

貯金は元本保証なので安全だと思われがちですが、実はそうではないことをおわかりいただけたと思います。額面の金額が減るわけではなくても、実質的な価値が減ってしまうのは考慮すべきリスクです。

 

資産運用はそのリスクへの有効な対策となりますし、うまく運用すれば豊かな生活、豊かな老後が手に入ります。運用期間が長ければ長いほど効果は大きくなるので、まずはボーナスの一部からでも資産運用を検討してみてください。
 

 

山崎博久

リズム株式会社

アセットコンサルティング事業部長