女性の就業率は上昇し続け、共働き世帯が専業主婦世帯を圧倒するほどのになっています。一方で、旧態依然の仕組みが残る年金制度。それは遺族年金も同様で、「なぜ、そうなるの!?」ということも。夫婦共働きでともに定年まで勤め上げた夫婦が直面した、年金の真実とは?
結婚39年でひとり身に…夫婦で年金35万円だった元キャリア妻、年金事務所で聞いた「遺族年金額」に涙腺崩壊「あんなに働いてきて、この仕打ち」 (※写真はイメージです/PIXTA)

共働き世帯、1990年代に専業主婦世帯を逆転…2023年「1,278万世帯」

専業主婦か、それとも夫婦共働きか……結婚や出産を機に、今後のキャリアについて考えることも多いでしょう。最近は、雇用の形態が変わる場合もありますが、圧倒的に共働きを選択するケースが多いようです。

 

1980年代前半、専業主婦世帯は1,000万世帯を超えていたのに対し、共働き世帯は600万世帯ほど。「うちのお母さんは専業主婦」という家庭が多数派を占めていたわけです。

 

専業主婦世帯が1,000万世帯を割ったのは1985年のこと。そして初めて、専業主婦世帯を共働き世帯を超えたのは1992年のこと。1995年には再び、専業主婦世帯のほうが多くなったかと思えば、1997年には再び共働き世帯が専業主婦世帯を上回ります。

 

以降、専業主婦世帯と共働き世帯はほぼ同数程度で推移していきますが、2005年には100万世帯以上の差がつき、2010年には200万世帯以上、2013年には300万世帯以上、2015年には400万世帯以上と、差はどんどんついていき、2023年には761万世帯もの差が生じています。

 

【専業主婦世帯と共働き世帯の推移】

1983年:1,038万世帯 / 708万世帯

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1993年:915万世帯 / 929万世帯

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2003年:870万世帯 / 949万世帯

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2013年:748万世帯 / 1,069万世帯

2014年:723万世帯 / 1,082万世帯

2015年:692万世帯 / 1,120万世帯

2016年:668万世帯 / 1,136万世帯

2017年:641万世帯 / 1,188万世帯

2018年:608万世帯 / 1,224万世帯

2019年:584万世帯 / 1,251万世帯

2020年:574万世帯 / 1,247万世帯

2021年:569万世帯 / 1,257万世帯

2022年:539万世帯 / 1,262万世帯

2023年:517万世帯 / 1,278万世帯

 

女性の就業率は上昇したものの、正規雇用率はまだまだといったところ。2022年、女性の就業率と正規雇用率をみると、どちらもピークは20代後半で、就業率84.8%に対し、正規雇用率は59.7%。就業率はその後、60歳定年前まで70~80%程度で推移。一方で正規雇用率は20代後半をピークに減り続け、30代前半で4割、30代後半には3割台、60歳定年前には26.8%まで落ち込みます。