待望の第一子。初めての子育てのために、育児書や子育てサイトなどで、今どきの子育て術を学び、準備万端で誕生を待ち望んでいたのに、初孫でテンションマックスの祖父母が子育てに口を挟んで衝突……世代間ギャップで荒れる子育ての実情をみていきます。
初孫にデレデレの義親「自分たちの子育て」を強要…〈手取り月27万円・33歳〉サラリーマン夫「胃に穴が空きそう」と不満をぶちまけ、板挟みの妻【令和の子育て事情】 (※写真はイメージです/PIXTA)

初めての孫に「自分たちが親だった時代の子育て」を強要する義親

一方、義親の主張。「XX(男性)くんは、見ていて危なっかしいからイヤ」と娘(妻)にだけ愚痴をいっているのだとか。

 

――事故が起きてからじゃ遅いじゃない

――私たちの時代は、あんなやり方じゃなかったもの

 

最新の育児書を見て学んだことを実践しようとする男性が気に入らないらしく、「できることなら触ってほしくない」とまで言う始末。双方から板挟み状態の妻。

 

――初めての子どもに強い思い入れがある夫の意見も当然。初孫にデレデレの親の言いたいことも分かる……胃が痛いです

 

株式会社うるるが未就学児をもつ20代から40代の親に対して行った『子育てに関する情報収集と親世代との価値観の違いに関する調査』によると、「実親や義親に子育てについて相談しますか?」の問いに対して、34.2%が「実親と両親、両方とも相談しない」と回答。その理由は「相手の負担になるから」が最多で30.0%。「価値観が合わないから」が29.8%で続きました。ほかにも、「口出しや干渉されるから」17.4%、「ジェネレーションギャップを感じるから」13.5%など、世代間の子育てギャップを感じさせる理由が並びました。

 

お互いの価値観で衝突してしまいがちな、子育てにおける、親世代と子世代。昨今は“祖父母のための孫育てマニュアル”も広く知られるようになっています。もし親(義親)の子育てへの過干渉で悩んでいるなら、そんなマニュアルをそっと置いておく……もしかしたら、解決の糸口になるかもしれません。

 

[参照]

株式会社インタースペース『実親または義親との同居(または近居)に関するアンケート』

株式会社うるる『子育てに関する情報収集と親世代との価値観の違いに関する調査』