本日、6月14日は、待ちに待った年金受給日。2ヵ月分の年金が振り込まれる日ですが、定額減税は本日、6月振込分からスタート。きっと、いつもよりちょっと多い振込額に歓喜する高齢者があちらこちらに。みていきましょう。
正直ありがたい!70歳「年金月17万円」の元サラリーマン、〈定額減税〉スタートで思わずニンマリする、本日6月14日の「年金振込額」 (※写真はイメージです/PIXTA)

年金月17万円、70歳男性の場合…定額減税スタートで振込額はいくら?

冒頭の高齢者。たとえば年金月17万円といった、平均的な年金受給者(70歳男性)だったとしましょう。

 

年間の年金収入は204万円。雑所得は94万円となり、国民年金保険料は年間12万円ほど。所得税は年間1万7,000円、個人住民税は4万4,000円ほどとなり、手取りは年間186万1,200円となります。通常、1ヵ月あたり15万5,100円。2ヵ月に1回の受給日には、31万0,200円が振り込まれている、と考えられます。

 

そして年金1ヵ月分あたりの所得税は1,400円ほどですから、6月の年金支給日には、いつもの受給日よりも3,000円ほど年金が多く振り込まれていると考えられます。

 

3,000円とはいえ、収入が限られた年金生活者にとっては正直ありがたいもの。また定額減税の所得税分は前述の通り3万円なので、2024年度中に1.3万円は減税しきれないということになり、その分は特別給付というカタチで手にすることになるでしょう。

 

なお、内閣官房のホームページには『定額減税・給付金を騙った電話・メールに対する注意喚起』と、注意を呼びかけています。多くの人が対象となる給付金が話題になるたびに、残念ながら給付金詐欺が増えるのもお決まりのパターン。給付金を語るメールがくることはないですし、電話もくることはありません。銀行口座情報を教えてとか、ATMを操作してなど、絶対にありえません。

 

もし周りに「あれ、様子がおかしいぞ」という高齢者がいたら、「大丈夫ですか?」と声をかけてあげると、詐欺事件を1件でも防ぐことができるかもしれません。

 

[参考資料]

日本年金機構『公的年金から源泉徴収される所得税等の定額減税』

内閣官房『新たな経済に向けた給付金・定額減税一体措置』

内閣官房『⾃治体向け概要資料』