たとえ“老害”と言われても…子どもにお金は残さず「自由恋愛」すべし

残された人生、好きなことをするにはそれなりにお金も必要ですが、大事なことが1つあります。それは、子どもにお金を残してはいけないということです。

子どもに金を残さないというと、それこそ子どもたちから老害と言われそうですが、気にしてはいけません。それに、子どもにお金を残すと、ろくなことがありません。

こんな話をよく聞きます。そこそこ財産のある高齢男性が、妻と死別したとします。そして、なじみの料理屋の女将さんと仲よくなったとします。2人が愛し合って、結婚しようと思ったら、子どもたちに大反対されるといった話です。

逆に、夫を先に亡くした高齢女性にもありそうな話です。女性はけっこう財産があり、若い男性と恋に落ちて、結婚することになったとします。そして、その男性がほとんどお金を持っていなかったりすると、やっぱり子どもたちから反対されるのです。

反対の理由は「再婚なんてダメ。そんなの騙されているに決まっている」です。しかし、改めて言うまでもありませんが、結婚は両性の自由意思でするもの。ところが高齢になると、そんな自由意思すらも認めてもらえません。免許返納もそうですが、この国では高齢者の自由意思はどんどん奪われていくのです。

いったい何のためにお金を稼いできたのでしょうか。こういうケースでは、お金をいっぱい持っている人ほど不幸です。それでも、子どもの反対を押しきって、再婚したらきっと子どもから老害と呼ばれるでしょう。

でも子どもにお金を残す義務はありませんし、子どもといっても成人しているのですから、お金を残せば子どもを甘やかせるだけではないのでしょうか。