万が一、何かあったときのために……そう思って、色々と備えるべきであるものの、特に若い時はイメージできずに、何も準備していないというケースも珍しくありません。このようなときに大病を患ったら……社会保障のひとつをみていきましょう。
月収34万円・38歳のサラリーマン、まさかの癌宣告「子供はまだ小さいのに…」と悲観する同い年の妻、一筋の光が差す「年金事務所のアドバイス」

38歳・子持ちの働き盛りのサラリーマンが癌宣告…

人生、いつ、何が起こるか分かりません。

 

――同い年の夫が癌宣告を受けた……

 

投稿した38歳の女性も、まさにそのひとり。夫はステージⅢの癌と診断され、手術を受けることになったといいます。手術後は、おそらく抗がん剤による薬物治療が行われる見通し。

 

――子供はまだ小さいのに……

 

この先を悲観し、妻はパニック状態。「本人が一番大変なのに……」と自己嫌悪に苛まされることもあるといいます。

 

38歳、まさに働き盛り。サラリーマンの平均的な給与をもらっているとすれば、月収は34.5万円、賞与も含めた年収は631.3万円。これから年齢を重ねるとともに給与は上がり続け、50代にはサラリーマン人生のピークに達します。そんな道半ば、夫が大病に。

 

公益財団法人生命保険文化センター『2022年度生活保障に関する調査』によると、30代男性、「けがや病気に対する不安で最多となったのは「後遺症や障害が残る」で51.1%。「障害等により就労不能となる」50.6%、「治療の長期化で収入が途絶える」41.6%など、経済的損失・負担に対する不安が大きいようです。

 

実際に30代「過去5年間の入院経験あり」は8.9%と圧倒的少数。入院・治療へのイメージが、なかなか湧かないかもしれません。

 

入院経験がある人の「直近の入院日数」は平均17.7日。「直近の入院時の自己負担費用」は19.8万円。 「直近の入院時の1日あたりの自己負担費用」は平均2万0,700円でした。さらに「直近の入院時に逸失収入があり」は全体の17.4%。その額は平均30.2万円。逸失収入をどのように充当するか……最多は「生命保険」で63.6%。続いて「預貯金」で44.4%。「家族の収入」13.5%でした。