子どもが中学生になると、周りでスマホを持ちはじめる友達が増えることから、自分も欲しいとねだられる家庭は多いです。そのようなとき、家計の支出として軽視できない通信費について、子どもに理解させるためにはどのようなに答えるとよいでしょうか? 本記事では、FPオフィス ライフ&キャリアデザイン代表の山内真由美氏の著書『FPママの親と子で学ぶお金のABC:13歳からのマネーのレッスン本!』から、中学生の子どものスマホ利用について解説します。
中学生になった子どもに「スマホ欲しい」と言われたら…〈買ってあげる場合〉のFPママによる回答 ※画像はイメージです/PIXTA

子どもに学んでほしい点は…

スマホ代は親が払うのが当たり前、と思っていませんか? 制限なしに使った場合、いくらお金がかかるのか、調べてみましょう。データ無制限のほうがお得? 「通話し放題」も本当に必要? ダラダラおしゃべりする分、時間もお金ももったいないよね。

 

どうしても最新の機種じゃなければいけない理由は何? そこにお金をかけるよりも映画を見たり、カラオケしたほうがきっと楽しいよね。

おうちの方へ、アドバイス…

子どものスマホ代の中身を把握()していますか? よけいなオプションつけていませんか? オプションに毎月いくら払っていますか? 

 

まず、当たり前のように、分割払いで最新機種を購入するのは、やめましょう。わが家はスマホ1台を双子共有でもたせています。塾など子どもだけで外出するときだけ使用し、ふだんはリビングに置くルール。毎月のスマホ料金はいくらかかるか伝え、必要最低限のものにしています。 

 

パパ、ママ、子ども、3台とも3GB990円(税込)のプランです。通話料は30秒22円(税込)。これにWi‒Fiや光通信をセットにしています。オプションは子どものセキュリティパック(故障対応)のみ。通話はLINEで済ませ、大人は財布のなかにテレホンカードを入れています(いまどきは公衆電話を探すのが大変ですが……)。 

 

ちなみに、日本のスマホ通信料金は月額平均で約3297.1円、1000円以下という人が18.9%。1001円〜2000円という人が13.6%となっています。そして「わからない」と回答した人も19.6%います(総務省「携帯電話の料金等に関する利用者の意識調査」2021年より)。自分のスマホ料金を確認して、コストを意識したいですね。 

 

スマホは一度利用を始めたら、ずっと料金がかかり続けてしまう、固定的な支出の代表選手です。自分や子どもにとって必要なサービスだけを、各社の条件を比較して選択しましょう。

 

 

山内 真由美

FPオフィス ライフ&キャリアデザイン

代表

ファイナンシャルプランナー、キャリアコンサルタント