本当に大切なのは「今度その株が上がる根拠」
しかし本当に大切なのは、逆張りや順張りという投資をするタイミングではなく、「今度その株が上がる根拠」ではないでしょうか。
例えば、その企業の実体的な価値に対して現在の株価が安ければ、その株価はやがて上がっていく確率が高いでしょう。また、その企業が株主還元を強化すると発表したり、その企業が作る商品の需要が高まるような社会変化が起きたりしても、その株価がやがて上がっていく確率は高まるでしょう。
逆張り、順張りというのは、どのタイミングで投資をするかというだけであって、大きな差はないのかもしれません。一方で、「今度その株が上がる根拠」があるならば、逆張りになるか順張りになるかはあまり関係なく、その株はやがて上がっていくでしょう。
逆張り、順張りというタイミングにこだわりすぎるよりは、「今度その株が上がる根拠」を探した方が、うまくいく確率は高いのではないでしょうか。
なお、「逆張りには勇気が必要かもしれない」と前述しましたが、「今後その株が上がる根拠」はその勇気を与えてくれるでしょう。「今は下がっているけど、〇〇という根拠があって、この株は上がるはずだ。今は安値で買えてむしろラッキーだ」などと思えるようになるのではないでしょうか。
川合 一啓
株式会社ソーシャルインベストメント
取締役CTO