中小企業に勤務するサラリーマン…「うちの社長」への不満
株式会社あしたのチーム『中小企業社員300人に聞いた“ウチの社長”調査』によると、「あなたが自社の社長に対して評価していないことは?」の問いに対して、最多は「後継者の育成」で52.7%。「社会や技術革新」「女性管理職登用など女性活躍への貢献」「会社のイメージアップ」と続きます。
【自社の社長に対して評価していないこと】
後継者の育成…52.7%
社会や技術革新…44.7%
女性管理職登用など女性活躍への貢献…44.0%
人材採用への影響力…43.3%
会社のイメージアップ…41.3%
会社の成長への貢献…41.0%
カリスマ性・リーダーシップ…40.0%
売上への貢献…38.7%
顧客の信頼獲得…38.7%
働きやすさの整備…36.3%
規模の小さな中小企業であれば、会社や仕事への不満が、社長への不満になりがち。そのことが原因で「転職を考えたことがあるか」の問いには、37.3%が「はい」と回答。さらに「周囲に社長への不満や不信感から退職した人がいる」と30.0%が回答しています。
よく社長への愚痴として聞かれるのが、「うちの社長は古い!」「時代に合っていない」といったもの。実際に本調査では64.4%が「社長の考えが古い*」と回答しています。
*「社長について考えが古いと感じることはありますか?」の問いに対して、「よくある」「たまにある」の合計
そして「社長に対してアップデートしてほしいことは?」に対しては、最多が「労働に関する価値観・考え方」で26.3%。「社長自身の言動」「自らを客観視する力」「デジタル対応」「時代の空気を読む力」と続きます。
――休日出勤か。関心、関心
――遅くまで働いて、お前は偉いな!
そんなことを堂々といってしまう中小企業の社長。「そんな時代ではないですよ、単に人手が足りないんです」と心の中でツッコミを入れる中小勤務のサラリーマン。そんな構図が目に浮かびます。
さらに「自社について“ここが古い”と思うことは?」で最も不満が多かったのが、「給与体系」で21.7%。「人事に関する制度」「就業規則」「勤怠管理方法」「業務管理システム」と続きました。給与体系といえば、日本企業にいまなお根付く年功序列。もちろん長く安心して働けるというメリットもありますが、いまや時代遅れと感じるサラリーマンも多いようです。
社長への不満が色々とあれど、なかには不満をしっかりと伝えて、共に改善していける距離感にあるケースもあるでしょう。不満をそのままにしない、というのも、ひとつの選択肢です。
[参考資料]