新しいことに取り組むZ世代に、伝えておくべき「言葉」とは

一般的な話として聞くことが多いのは、「Z世代は自分で決めた枠のなかで行動する」ということです。言われてみれば、そんな面もあるかもしれません。

Z世代の部下に新しいチャレンジをしてほしいとき、どんな働きかけをすればいいでしょうか?

まず、「3タイプ」に関係なく共通しているのは、たくさん機会を与えてあげて結果に対して否定しないことが大切だということです。とくに叱られた経験があると、Z世代はチャレンジしなくなります。また、とても敏感なので、言葉だけでなく嫌な顔をされたり、暗い感じで「ああ……OK……」と言われたりすると、「ダメだったんだ……」と繊細に感じとりやすいのです。

Z世代に限らず、叱られた記憶があることについては、また叱られたくなくて、挑戦する意欲を失ってしまうことがありませんか? たとえば「新しい企画を出して」と言われて出したのに否定されると、とくにZ世代は、自分の意見より、上司や先輩に叱られない企画を出すようになってしまいます。

そもそも、わたしも含めて、叱られる耐性がない人がとても多いので、否定されない枠組みで動くほうが賢いと考えるのです。新しいことに取り組んでもらいたいときは、「やってみなよ。失敗しても大丈夫だから」と伝えることが前提です。

ほめて伸びるタイプ→「ほめてから改善点を伝える」

新しいことに取り組んでもらうとき、ほめ伸びタイプには、とにかくほめてあげることが大切です。不安そうにしていても、「いや、絶対に大丈夫だよ。失敗しても平気だから!」という枕詞をつけると、より挑戦しやすくなるでしょう。

ほめ伸びタイプにチャレンジさせたいときは、行動した結果がマイナスだったとしても、まず「すごい! 天才!」とほめてあげましょう。そうすれば、その後も自発的に行動するようになります。

〇 「センスがあるね!」「天才!」「手を加えなくてもいいよね」と伝えたうえで、「こういうふうにしたほうが、もっとよくない?」と伝える
〇 「これだけ完璧にできるなら、もしかするとこんなこともできる? え、できるの? すごいね!」と煽る

改善をうながしたいときは、修正があがってきたら「すごくいいじゃない!」「何も知らなくても、いいものをつくるよね」といったん肯定したあとに、「そこを少し〜すればもっといいかもね」と伝えると、とても伸びます。

さらに「こんなこともできる? すごいね!」と煽れば、喜んで動くはずです。