日本企業では、ジョブローテーションを通じて会社が仕事内容や勤務地を決め、従業員はそれに大人しく従うケースが目立ちます。しかし、配属決定のプロセスを知り得ない若い従業員は、希望部署への配属が叶わず「配属ガチャでハズレを引いた」と感じれば、早々に退職を決断する可能性があります。希望部署に配属され、長く働けるかどうかは「運次第」なのでしょうか。本稿では、「配属ガチャ」が発生するメカニズムをみながら、企業が取れる対策について考えます。
配属先をポジティブに捉えてもらうために
「配属ガチャ」は、配属先決定のプロセスが分からないランダム感を揶揄するために使われるようになった言葉です。
配属について、企業と従業員の間にあるギャップを払拭するための対策を取らず、従業員が「配属ガチャでハズレを引いた」と受け取った場合、本人のモチベーションが低下するだけでなく、最悪の場合は早期離職につながる可能性もあります。そうなれば、企業がかけた採用・教育コストはすべて水の泡となるため、対策は急務といえます。
従業員の配属先を本当に「ガチャ」で決めている企業など、どこにもないはずです。
配属先は、経営戦略や人員計画、人材の適性を基に決定されるものですから、それが本人の希望と異なる場合、「ハズレを引いた」と見限られる前に、配属の理由や配属先決定までのプロセスを伝える場を設け、配属先をポジティブに捉えてもらえるよう努めましょう。
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大学では都市景観を中心に学び、景観や地球環境に関心を持っていた。卒業後はIT企業で勤務。部門長や内部監査員も経験し、マネジメント経験を積んだ。2021年からフリーランスのライターとして活動開始。現在はビジネス系を中心に幅広いジャンルで執筆を手掛けている。サッカーの指導者としても活動中。
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連載経営者・人事部の責任者必見!新時代の働き方・雇い方
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