「Z世代」といっても十人十色で、さまざまなタイプがいます。自身もZ世代である、株式会社OMOCHI代表取締役である白附みくる氏は、なかでも、場の空気を読むのが得意で、繊細な性質を持つZ世代を「叱咤激励タイプ」と称し、「このようなタイプは、気にかけてもらうことが何よりも大切」と言います。白附氏の著書『Z世代の取扱説明書 Z世代社長が語るリアルな本音』(サンクチュアリ出版)より、詳しく見ていきましょう。
優しい声かけより「煽り」が有効な場合も
× 「大丈夫だよ、やってみなよ!」
叱咤激励タイプには、優しく声かけをするよりも、「やらなくていいのなら、別にいいけど」とお尻を叩いたほうが伸びます。
〇 「そんなのでいいの? もっとできるんじゃないの?」
〇 「◯◯さんならもっといけると思うけれど、そこでいいの?」
叱咤激励タイプが伸び悩んでいるときには、「もっといけると思うけどね」と相手を認めたうえで、煽ってみましょう。
「もっとできるんじゃないの?」と言ってあげるのが有効です。
このタイプは、できることとできないことの差が大きい傾向があります。悩んでいるときには、自分にはないもの、もしくは自分にはできないことについて考えていることが多いのです。
どこで何に注力していいかがわからずに悩んでいるため、気づかせる声かけが必要です。そこまでしてやらなくてもいいということなら、そのことを伝えてあげましょう。
叱咤激励タイプの人はいろいろな才能を持っていたり、まわりのことを見てあげたりすることができるのですが、悩んでいるときは、「得意なこと」よりも「できていないこと」に意識が向いてしまっているのかもしれません。できなくてもいいところでつまづいているのなら、「そこは別にできなくてもいいよ」と明言してあげましょう。
そして、もっと取り組めばできることに悩んでいるときは、煽るような声かけをして、自分で走っていけるように背中を押してあげてください。悩んでいることをきちんと見極め、できないことはできなくてもいいということをきちんと伝えましょう。できないことでずっと悩み続け、負のループにはまってしまうことを防ぐためです。
白附 みくる
株式会社OMOCHI代表取締役