叱るときは「改善点をはっきりと伝える」

× 叱らない・無視

叱咤激励タイプにとってもっともつらいのは「無視」です。このタイプにとっては、「叱ってくれないこと」が、そのまま不安につながります。

〇 「ここは十分にできているね。だから、ここはこのようにしてね。なぜなら、△△という理由だから」

叱咤激励タイプには、改善してほしい点をはっきりと伝えたほうが伝わりやすく、本人も納得できます。

本人は考えて動いているつもりなので、不十分な点を注意するときも、考えて動いていることについては認めてあげてください。認められていると感じられないまま進むと、自分ひとりで抱えて、苦しくなってしまうタイプだからです。

× 「いいからやりなさい!」
〇 「たとえば、こういうときはこうだよね?」

叱咤激励タイプは、たとえ話が好きな人たちでもあります。「たとえば、こういうときはこうだよね?」と伝えてあげることで、腑に落ちるのです。なぜダメなのか、理由が必要なため、例題を用いて説明することで、より納得感を得られます。「いいからやりなさい!」と言われて取り組むことが、一番苦手なタイプと言えます。