1990年代半ばから2010年代序盤生まれの若者を指す「Z世代」。なかでも、ほめられることで伸びる、通称「ほめ伸びタイプ」の人たちは「最初の関係づくりを慎重に進めることが必要」と、自身もZ世代である、株式会社OMOCHI代表取締役である白附みくる氏は言います。白附氏の著書『Z世代の取扱説明書 Z世代社長が語るリアルな本音』(サンクチュアリ出版)より、このタイプのZ世代と良好な関係性を構築するための方法を詳しく見ていきましょう。
叱るときはまず「自分が折れて謝る」とスムーズ
「ほめ伸びタイプ」と信頼関係がまだできていない段階でも、注意をしたり、改善してほしいことを伝えたりする場面は訪れるはずです。
このタイプの場合は、まずはあなた自身が謝ることから始めるのがおすすめです。
その人ができていなかったとしても、相手のせいにはせず、こちらから折れて、「あなたができるようにさせられなかった自分がいけなかった」と伝えるのです。
× 「ここはもっとこうしてほしいのに、これもできていないよ!」
〇 「ここをきちんと教えられなくてごめんね。本当は、このようにしてほしかったんだ…」
命令のような口調で叱ると、ほめ伸びタイプは「否定された」と受けとめますが、責任の所在を「はっきりと指示をしなかった側」にすることで、「いえ、わたしができていませんでした。すみません」と自分から改善点を受け入れるでしょう。
まずはあなたが謝り、相手の気持ちを汲みとったうえで「次からは、こうしてほしいな」と丁寧に伝えると、ほめ伸びタイプは行動を改善します。