職場や親族の集まりなどで接する機会も多い「若者たち」。年齢が違えば、考え方や価値観に違いがあるのも当然ですが、関わり方に戸惑ってしまう人も多いのではないでしょうか。「Z世代のタイプ別にアプローチを変えることでより円滑なコミュニケーションをとれるようになる」と、自身もZ世代であり、株式会社OMOCHI代表取締役である白附みくる氏は言います。白附氏の著書『Z世代の取扱説明書 Z世代社長が語るリアルな本音』(サンクチュアリ出版)より、詳しく見ていきましょう。
Z世代は全体的に「自己肯定感」が低い!?
自己肯定感の高さをはかるのはとても難しいのですが、Z世代は全体的に自己肯定感が低いと言えます。ただ、3タイプの自己肯定感はある程度相関関係があるので、少し詳しくお伝えしますね。
3タイプのなかでもっとも自己肯定感が高いのは、「楽観タイプ」です。本人は気づいていなくても、「自分大好き」な傾向があります。
一方で、「ほめ伸びタイプ」と「叱咤激励タイプ」は、あまり自己肯定感が高くありません。なかでも叱咤激励タイプは、むしろ「自己否定感」が強いところがあり、何かと「自分がどうにかしなければ……」と、自分を責めてしまう傾向があるのです。
自分を高く見せている人のほうが、じつは自己肯定感が低い場合が多いので、過度に自分をよく見せようとする人は、本当のところ、自信がない人と言えます。
変わることも、複数のタイプを持つこともある
ここでお伝えしている3タイプは、心理学やコミュニケーション理論をベースにしながら独自にまとめたものです。すべてのZ世代の人たちに細かく当てはまるものではない場合もあるかもしれませんが、「そんな見方もあるのか」ととらえてください。
ちなみにわたし自身は、もともとは「ほめ伸びタイプ」でしたが、仕事をするようになって、「叱咤激励タイプ」に移行してきました。
このように、社会経験で変わっていくこともありますし、ひとりの人に3つのタイプが共存していることもあります。
ですから、見分け方が難しい場合は、時期によって「いまはどのタイプが強く出ているか」を感じながら、使い分けてみてください。
白附 みくる
株式会社OMOCHI代表取締役