職場や親族の集まりなどで接する機会も多い「若者たち」。年齢が違えば、考え方や価値観に違いがあるのも当然ですが、関わり方に戸惑ってしまう人も多いのではないでしょうか。「Z世代のタイプ別にアプローチを変えることでより円滑なコミュニケーションをとれるようになる」と、自身もZ世代であり、株式会社OMOCHI代表取締役である白附みくる氏は言います。白附氏の著書『Z世代の取扱説明書 Z世代社長が語るリアルな本音』(サンクチュアリ出版)より、詳しく見ていきましょう。
Z世代のタイプ別「NGワード」とは?
Z世代の3タイプには、それぞれNGワードがあります。ほめたり叱ったりする際には、「地雷」を踏まないように気をつけましょう。
ここからは、3タイプ別のNGワードと適切な伝え方をお伝えするので、ぜひ参考にしてください。
× 「これをしなかったほうがよかったよ」
× 「あれはダメだったよ」
〇 「こういうふうにしたほうが、もっといいよ」
ほめ伸びタイプはマイナス意見を聞き入れられない傾向にあるので、否定することは絶対にNGです。
注意するときは、「いまのままでもいいけれど、こうするともっとよくなるよ」と伝えましょう。伝えている意味は同じでも、相手の感じ方がまるで変わってきます。
× 「今月は300万円も売上をあげているね、すごいね!」「お客様がこんなふうにほめていたよ!」(結果をほめる)
× 「同期で一番売上をあげているよね、すごいね!」(他人との比較)
〇 「あなたがここをがんばったから、結果が出たよね」「お客様をずっと見て行動してきたから、結果が出たよね」(過程をほめる)
〇 「そういうことを気づかえる君だから、結果が出たよね」(他人と比較しない)
叱咤激励タイプは、結果や数字ばかりをほめられると逆にプレッシャーになってしまうのでNGです。プロセスを見て、結果が出た理由をきちんとほめるようにしましょう。
このタイプにはきちんと叱ってもいいのですが、誰かと比較することには敏感なので、ほめるときも叱るときも、他人と比較しないようにしましょう。
× 「天才だね!」
× 「本当にすごいね!」
× 「えらいね!」
〇 「これだけできるんだから、ここをもっとがんばろうね」
楽観タイプはあまり堪えることがないため、NGワードがほとんどありません。注意したいのは、ほめすぎないこと。ほめすぎると調子に乗り、細かなミスが増えたり、細かいことはほかの人に任せればいいと勘違いしたりするので、「ほめて、落とす」バランスが大切と言えます。