糖質を減らしたことで“依存”が軽減

「そのほかに気づいた体の変化などはありますか?」

「家に甘いものを置かないようにしていたのですが、来客があったときにプリンをいただいて。消費期限も短くだれかにあげることもできなかったので、娘と半分ずつにして食べたんです。前にも食べたことがあるものだったのですが、何だか口にまとわりつくような不快な甘さを感じて……。3口食べて、これはもうやめようと自制の念が働きました」

「それは糖質依存がなくなってきているよい兆候ですね」

「甘いものを食べてしまったことについては、すごく後悔しています」

「食べてしまった→体重が増える・減らない→自己嫌悪→自分はだめだ→もういいや、となっていませんか?  一度のダメージで肝臓はやられません。何度だってやり直せます。由美さんの体は、本来あるべき姿に近づこうとしていますよ」

「体型も体重も変化がないので不安ばかりでしたが、体は変わっているんですね」

「1日1日、体はよい方向に変わっています。ほかのだれと比べることもありません。比べるのは、昨日の自分です。では、最後の1カ月。由美さんの目標体重は?」

体重が減らずに鬱々とした時間を過ごしてきたが、体はちゃんと変わってくれているのかもしれない。残り1カ月、イチかバチかやってみよう。

「スタートから3カ月で5㎏減。61㎏になります」

「大丈夫。がんばりましょう。次回は何日にお目にかかりましょうか」

「7月26日はいかがでしょう」

「では、11時にお待ちしています」

<先生からの処方箋>

食べてしまった後はスパッと忘れて、明日も体重計に乗ろう!

尾形哲


長野県佐久市立国保浅間総合病院


外科部長/「スマート外来」担当医