年金支給日の浮かれ気分が吹っ飛ぶ「まさかの事態」
よくいる高齢夫婦であれば、年金受給額は月23万円。偶数月の15日、平均的なモデル夫婦であれば、一度に46万円ほどが振り込まれることになります。
偶数月の15日を待ち焦がれていた高齢者にとって、年金支給日は特別です。
――今日はちょっと外食でもしようか
そんな光景をあちらこちらで見かけることができます。一方、大騒ぎしている高齢者も。
――あなた、大変よ! 年金が振り込まれてないわ!(66歳女性)
振り込まれているはずの2ヵ月分の年金。しかしどんなに確認しても振り込まれた形跡すらありません。一方で、ほかの年金受給者は、待ちに待った年金を手にしてホクホク顔。
――私たちだけ……どうして?
振り込まれているはずの年金が振り込まれていない場合、考えられる理由としてよくあるのが「現況届を提出していないから」。自身の誕生日以降、それまで振り込まれていた年金が振り込まれなくなるのは、だいたいこの理由です。
「現況届」は、年金を引き続き受け取るための権利があるかどうかを確認するための届け出。毎年誕生月に日本年金機構から送られ、期限内に返送しないといけません。もし「現況届」の提出を怠ると年金は支払保留状態となり、提出が確認されるまで払われることはありません。
そんな致命的ミスを防ぎたいなら、年金機構にマイナンバーを登録するのがおすすめ。「現況届」の個人番号記入欄にマイナンバーを記し、マイナンバーカードや通知カードの番号記載面のコピー等を提出すればOK。マイナンバー登録後は「現況届」の提出は原則不要になります。
ミスが発覚して手続きをしても、すぐに振込みは行われず、2ヵ月後くらいの振込みになります。このタイムラグは、年金頼みの高齢者にとって死活問題。このようなミスが起きぬよう注意を払いましょう。
[参考資料]