同じ悩みを持ち続けるのはラクじゃない
どうにかこの不満だらけの状況から抜け出したい……。そう自分を奮い立たせて転職サイトに登録してみるものの、実際に履歴書を書いたり、求人に応募するなど、なかなか転職活動をするまでに至らず。いざ転職のことを考えようとすると、アレルギーのような拒否反応を起こし、自動的に思考停止状態になっていました。
なぜ行動に移せなかったのかというと、「やりたい仕事」や「活かせるスキル」などを具体的に考えると、何も持っていないダメな自分と真正面から向き合わないといけない気がして、こわかったのです。
だけどだんだんと、ダメな自分に向き合うよりも、現実から目を背けて同じ不満や悩みを持ち続けているほうが、こわいかも……?と思い始めました。
この会社に新卒で入社してから3年間、ずっと「つらい」と思いながら働いていました。今ここで動かなかったら、「辞めたい」という気持ちを抱えたまま、この先何年も、何十年も働き続けることになる。そう考えたら、このまま何もやらないでいる方がずっとこわい、そんな気持ちになったのです。
そこまでたどり着いて、やっと重い腰を上げることができました。この現状を変えるために勇気をふりしぼり、最初に取り組んだことは、ノートに愚痴を書きなぐってみること。まずは、自分の本音を知る必要がある、と思ったからです。
わたしはこれまで、感情を「置いてきぼり」にして、いろんな選択をしてきました。自分が「どう感じているのか」という気持ちにフタをして、「こうしなければ」ということばかり優先して考えていたのです。
たとえば、
など感情を無視し続けていた結果が、今の苦しい状況を生み出しているのではないか、と。だからこそ、自分の本音を知るために、「こうしなければ」という気持ちをいったん外して、思いっきり素直な愚痴を吐き出してみたのです。