久々にあった同級生の冬のボーナスに驚愕…どこで「給与差」はついたのか?
――おぉー久しぶり
年末年始の飲食店でよく見られる、ミニ同窓会。帰省した同級生も加わり、昔話に花を咲かせるなか、ふと話題は「給与」のことに。よくあるパターンです。この季節であれば「冬のボーナス」が話題になることが多いでしょうか。
株式会社帝国データバンク『2023年冬季賞与の動向調査』によると、2023年冬、「何かしらの賞与を支給した企業」が79.9%。また「1人当たり平均支給額」が昨年よりも「増加した」と回答した企業は24.1%、「変わらない」は42.0%、「減少した」は13.8%。そもそも「賞与はない」は12.2%でした。増加した企業は、観光関連や紙類・文具・書籍卸売が高かったといいます。
同級生と給与の話をすると「どこでそんなに差が生まれたのか……」と、頭の中が疑問符だらけになる人も多いでしょう。
厚生労働省『令和4年 賃金構造基本統計調査』によると、サラリーマン(正社員)の平均月収は35.6万円。平均年収は579.8万円。そして年間の賞与等は112.0万円です。夏の賞与と冬の賞与が同額だとすると、1回あたりのボーナスは平均55万円ほど。これがサラリーマンの平均値です。ではどこで給与差は生まれるのか、主なものを3つ、みていきましょう。
どこで同級生と給与差が生まれるのか①学歴
◆高校卒/平均年齢44.7歳
平均月収30.7万円、平均年収505.3万円、年間賞与87.0万円
◆大学卒/平均年齢42.4歳
平均月収40.0万円、平均年収658.4万円、年間賞与139.5万円
一方は高校を卒業後に就職して社会人に、一方は大学へ進学。人生の大きな選択ですが、高校卒業後に就職した場合、それだけ早く社会人になったアドバンテージがあります。しかし20代前半の平均月収は高卒21.1万円、大卒23.5万円と、どちらも社会人になった時点で「大卒>高卒」に。「やりたいこともないし、とりあえず大学にいくわ」というケースも多いなか、真面目に頑張ってきた高卒サラリーマンにとってはやり切れない現実です。
どこで同級生と給与差が生まれるのか②会社規模
◆大企業(従業員1,000人以上)/平均年齢41.9歳
平均月収44.3万円、平均年収769.6万円、年間賞与186.0万円
◆中小企業(従業員10~99人)/平均年齢43.6歳
平均月収35.1万円、平均年収531.2万円、年間賞与86.0万円
社会人になるタイミングは同じ大学卒。しかし「大企業のほうが安定しているから」と会社を決める同級生が多いおなか、「中小企業のほうが色々なことを任せてもらえそう」と、あえて規模の小さな会社を選ぶケースも珍しくないでしょう。特にベンチャー企業の場合、色々なことに挑戦できる(可能性がある)反面、給与は期待できない部分も。しかし将来的に大きく飛躍する見込みはゼロではありません。
どこで同級生と給与差が生まれるのか③業種
◆大企業(金融業)/平均年齢41.7歳
平均月収51.7万円、平均年収930.5万円、年間賞与247.0万円
◆大企業(製造業)/平均年齢43.6歳
平均月収44.3万円、平均年収803.1万円、年間賞与212.8万円
大学3年生あたりから始まる就職活動。「何志望?」「おれ、金融」「おれはメーカーかな」そんな会話も飛び交うようになります。どちらも大企業に就職。日本を代表する企業であれば「大卒×大企業」である程度の高給は約束されたものですが、やはり業種によって給与は大きく異なります。金融マンであれば、単純計算、夏・冬のボーナスが平均各120万円超え。学生のときの興味がやがて大きな給与差となるのです。