軽率に株を買うのは危険です。いい会社、値上がりしそうな会社を見つけても、すぐに飛びついてはいけません。株式投資で儲けている人は、買う前に一度冷静になり、3つの観点から「買うか、否か」を検討していると、株式会社ソーシャルインベストメントの川合一啓氏はいいます。では、この3つの観点とはどのようなものでしょうか、詳しくみていきます。
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3.ポートフォリオの業種別バランスが悪くないか、現金に余裕が残るか
また、その株を買った後の、ポートフォリオの業種別バランスや、現金に余裕が残るかどうかも考えたほうがよいでしょう。
ある業種の株が軒並み下がっていくことがあります。しかしそんなときでも、ポートフォリオ内に特定業種の株を集中させず、いくつかの業種を分散しておけば、値下がり時の損失を抑制することができます。
ですから、その株を買った場合にポートフォリオの業種別バランスが悪くならないかどうかも考えるとよいでしょう。
また、株式と現金の比率も注意すべき点です。あまりに株式の比率が高すぎると、株式市場全体が暴落したときなどに大きな損失を被ることになります。一方、現金に余裕があれば、そういうときの損失を減らせる上、暴落時に株を購入でき、後に大きな利益を得られるかもしれません。
このように、軽率に株を買わずに、その前にいろいろなことを考えて判断することで、運用成績を向上させることができるのではないでしょうか。