歩くと体がだるい→放置は危険!かがめなくなることも…「変形性股関節症」の特徴と対処法【医師が解説】

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歩くと体がだるい→放置は危険!かがめなくなることも…「変形性股関節症」の特徴と対処法【医師が解説】
(※写真はイメージです/PIXTA)

「変形性股関節症」は、股関節の痛みと機能の障害で、日本国内に400~500万人の患者がいます。初期症状は「違和感」程度ですが、悪化すると「かがめない」「左右の足の長さが変わる」など、生活の質が大きく低下する恐ろしい病気です。本記事では、東京ヒップジョイントクリニックの狩谷院長に、この「変形性股関節症」について、特徴や発症後の対処法を解説してもらいました。

術前リハビリを“しなかった”場合の「デメリット」

術前リハビリをしなかった場合には、下記のようなデメリットが考えられます。

 

・術後の回復がスムーズでなくなる

・回復に左右差が出る

・膝や腰に障害が出やすくなる

・術後の痛みがなかなか消えない

 

特に、人工股関節の手術前は左右の足で筋力差が大きいことが多く、太ももやふくらはぎの太さにも左右差が生じていることが少なくありません。この状態で手術を受けると回復に左右差が生じ、ますます左右で歩行能力に差が出てしまいます。

 

マッサージや整体の効果は“一時的”…確実に効果が出る「術前リハビリ」を

痛みがあるとまずはマッサージや整体などに足が向く人が多く、自然と誰かの手を借りて改善したいと考えがちです。「リハビリは面倒」「まだ痛みが強いから、手術が終わったらリハビリを頑張る」と考える方も多いかと思います。

 

しかし、マッサージや整体などによる効果は、多くの場合一時的です。その点、自分で体を動かして行うマッサージは、効果として確実に蓄積されます。

 

リハビリの効果を出すコツは、まずは「自分でやる」という意識を持つことです。そして、「医師任せ」「施術者任せ」にするのではなく、「自分で治す」という明確な意志を持つことが、速やかな改善につながります。

 

 

狩谷 哲

東京ヒップジョイントクリニック

院長

 

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