東京で子育てすることを考えた場合、一体どの街が「子育てしやすい」環境なのでしょうか? 日々の子どもとの暮らしでは、保育園や学校、公園などのハード面だけでなく、子育て支援サービスや地域の繋がりなどソフト面が充実していることも大切です。おすすめの5区についてみていきましょう。
東京の「子育てしやすい街」…厳選5区の自然環境・住環境・教育環境を比較 (※写真はイメージです/PIXTA)

東京の暮らしを豊かにする情報満載のWEBメディア「TOKYO@14区」
ほかの記事も読む(外部サイトに遷移します)>>>

 

第3位:杉並区

杉並区は、交通の便が良く活気のある商店街も多いなど、生活に便利なエリアです。加えて独自の子育て支援サービスもあり「子育てのしやすい街」として人気を集めています。

 

◆自然環境

善福寺緑地や和田堀公園、柏の宮公園などの大きな公園もあり、緑被率も23区内で第3位と緑の多い街です。井草や阿佐ヶ谷など昔ながらの屋敷林が残る地域が「杉並らしいみどりの保全地区」に選定され、緑の保全活動が積極的に行われています。

 

◆住環境

浜田山、荻窪、久我山など閑静な住宅街が多い杉並区。中央線沿線は駅前に大型商業施設があり、商店街には古くからのお店とオシャレなお店が混在し、買い物環境も充実しています。住環境と交通の便が良い上、比較的家賃が安いことも杉並区の人気の理由でしょう。

 

◆教育環境

独自の子育て支援サービスが特徴の杉並区。0歳から5歳までの子育て家庭に、一時保育や子育て講座などに利用できる「子育て応援券」を配布し、各家庭が自由に子育てサービスを選んで利用することができます。また、全小中学校の普通教室に電子黒板機能付きプロジェクターを設置しており、更に一部の学校ではタブレット型端末も配備。デジタル教材を使ったICT(情報通信技術)教育が推進されています。

 

第4位:文京区

東京大学を始めとする国立大学や、国立大付属小学校が3つもある文京区。都内でも有数の文教地区のため教育熱心な家庭が多く、学生が多い治安の良い街として人気です。

 

◆自然環境

文京区には、小石川植物園、椿山荘庭園、六義園など本格的な日本庭園だけでなく、じゃぶじゃぶ池のある教育の森公園や、運動施設もあるめじろ台運動公園など子ども向けの公園も充実しています。また小石川や根津、千駄木などには神社・仏閣が多く、深い緑に彩られた古い街並みも魅力です。

 

◆住環境

文京区には、大きな繁華街はなく、地下鉄の駅周辺にそれぞれ小さな商店街があるくらいで静かな街並みが広がっているのが特徴です。犯罪件数も23区内で最も少なく治安の良い街として知られています。

 

本駒込、大塚、小日向など古くからの邸宅街には景観維持のため高層マンションの建設が禁止され、落ち着いた街並みが保たれています。都心に近い春日、後楽園地区では再開発プロジェクトが進行中で、大型商業施設や業務ビルなどを核にした新しい住宅エリアが開発される見通しです。(※2018年3月現在)>

 

◆教育環境

文京区では理系教育に力を入れていて、2015年にオープンした文京区教育センターでは区内小中学校生向けの科学教室やプログラミング教室などが多数開催されています。また、区内初の中高生専用の公共施設「b-lab(ビーラボ)」も併設され、自習室や軽運動室、音楽スタジなどが利用できるようになっています。こうした教育環境の良さや都心回帰の影響から、区内の年少人口(14歳未満)は徐々に増加。子育てのしやすい街として注目を集めています。

 

第5位:豊島区

ターミナル駅「池袋」を中心とした豊島区は、便利で賑やかな都会のイメージがありますが、最近は女性に優しい街づくりの一貫として出産前から子育てまで切れ目ない行政サービスを拡充。「待機児童数ゼロ」も実現し、日経新聞・日経DUALが選ぶ「共働き子育てしやすい街ランキング2017」第1位を獲得しています。

 

◆自然環境

豊島区には日本庭園が魅力の目白庭園や、南池袋公園、目白の森などがありますが、池袋駅周辺では、現在東京オリンピック開催に向けて、池袋西口公園、中池袋公園、南池袋公園、造幣局跡地の新公園(仮称)の整備が進められています。合わせて30,000平米にもなる4つの公園は都心のオアシスとなるでしょう。

 

◆住環境

豊島区の中心・池袋は百貨店や大型ショッピングセンター、家電量販店などが点在し、買い物にとても便利です。一方、駒込や巣鴨には活気のある商店街があり、学習院大学のある目白は緑豊かな高級住宅街として有名です。水族館や地域文化創造館、舞台芸術センターなど、子連れで楽しめる施設が多くあるのも豊島区の魅力です。

 

◆教育環境

豊島区で特徴的なのが子どもの事故、いじめ、暴力を学校ぐるみで予防する「インターナショナルセーフスクール」への取り組みです。いち早く認証を受けた区立朋有小学校では学校内でのケガが1/3に減少するなど目覚ましい成果を上げています。すでに区内4つの小学校が認証を受け、さらに4つの小学校も認証に向けての活動を始めています。

 

それぞれの子育てスタイルに合った街を選ぶことが大切

少子化や待機児童の問題など、東京の子育て環境は厳しいイメージもありますが、各区とも「子育てしやすい街」を目指して、行政サービスを年々充実させています。

 

子育てをする上で何を重視するかは家庭によって異なります。子どもにはそれぞれ個性があり、良いところも不便なところもあるので、各家庭のライフスタイルに合った街を見つけてください。

 

【住建ハウジング】
業界No1の動画数と写真で「東京の一戸建て・土地・投資物件」をご紹介

(外部サイトに遷移します)
>>>