「過剰なき美邸」をキャッチコピーに、経済性・機能性・デザイン性を絶妙なバランスで兼ね備えた住宅「MODEL CODE(モデルコード)」。必要以上にコストをかけない「既製品」を使い、住む人を引き立てる「簡潔・簡素」であることが二大特長だ。モデルコードの企画開発者であり設計から広告制作までを一手に引き受ける株式会社プロムスタイルの河部吉孝氏に、モデルコードを形作る要素とそこに込められたこだわり、想いについて伺っていく。今回、焦点をあてるのは「明かり」。

陰翳礼賛~照明は明るければよい、というものではない

住宅で実際に生活を営む際、重要になってくるのが「明かり」だ。心地よい明かりにはリラックス効果があり、心身に安らぎを与えてくれる。何十年も続いていくマイホームでの暮らしを考える際、明かりに着目することは、当然の成り行きともいえるだろう。河部氏はモデルコードの基本を考えるにあたり、照明についてどのような考えを抱いていたのか、お話しを伺ってみた。

 

河部「現在の日本人の住居の中には、昼白色の蛍光灯が浸透しています。蛍光灯には広範囲を明るく照らし、価格もリーズナブルというメリットがあるのですが、本来はオフィス空間で使用されるべきもの。実は先進国の中で、住宅内に蛍光灯を持ち込んでいるのは日本だけなのです。蛍光灯は機能的で、なおかつ経済的ですが、陰影の無い白けた明かりが室内のすべてを照らし出します。落ち着かない雰囲気になってしまうのも、当然です」

 

LEDライトが普及しつつあるが、その明かりにも昼白色が多く採用されている。この傾向は住宅内だけでなく、街中の街頭にも顕著だ。ヨーロッパへ訪れると、室内はもちろん、街頭までやわらかな暖色でまとめられていることに気付かされる。趣深い明かりが、美しい街並みさらなる魅力を与えているのだ。

 

河部「明治から昭和を生きた文豪・谷崎潤一郎は『陰翳礼賛(いんえいらいさん)』という随筆の中で、影が作る美を讃え、その中で映える芸術を作り上げてきた日本人の美意識を礼賛しました。つまりいにしえの日本には、陰影を活かす文化が根付いていたということになります。近年の日本には『照明は、明るいほど良い』という考え方が浸透していますが、モデルコードにおいては、『陰翳礼賛』のエッセンスを活かし、明かりを配分していきたいという思いがあります」

 

最小限の配置と暖色でまとめられた明かりの生む、癒し空間

それではモデルコードで、室内の照明器具はどのように配置されているのだろうか? 具体的なお話を、河部氏に伺ってみた。

 

河部「モデルコードの照明には、昼白色の蛍光灯を採用していません。キッチンや洗面台の手元を照らし出す照明のみ、例外というかたちですね。各室の基本となる照明は、天井に埋め込まれたダウンライトで、暖かみのある電球色で統一しています。ダイニングテーブルの上にある照明のみ、いわゆるひっかけシーリングタイプの照明を採用していますが、これは低い照明の方が、食事に向いているという理由から。そのほかの室内では、天井からの明かりだけでは足りないと思われる箇所のみに、間接照明を設置しています。このような配置により、各室に暖かな落ち着きと陰影の美しさが生まれるのです」

 

実際にモデルコードへ訪れてみると、天井のダウンライトが充分な明るさと、蛍光灯にない安らぎを備えていることが実感可能で、例えば間接照明も派手に使いたがる作り手が多い中、「無駄な造作は極力避けたい」という思いから、照明計画においても必要最小限という理念が反映されている。

 

河部「スタンド照明には、アルテミデ社のトロメオを採用することが多くなっています。構造が複雑なのに、非常にスタイリッシュな照明器具が多く、世界的に人気が高いメーカーのプロダクト。さまざまなデザイン様式の空間に適合する商品となっています」

 

日本人が長く、快適に生活するために計算された「明かり」

住宅内の「明かり」は、照明器具のみに限定されるわけではない。特に太陽が輝く日中には、窓から降り注ぐ陽光が室内を明るく照らし出してくれる。

 

河部「モデルコードの室内は基本的に、床のフローリングを除き、すべて白で統一していると、以前にお話したと思います。その理由は家具や観葉植物、そして住む人自身が引き立つ空間を実現させるためですが、壁と天井を白で統一すると、部屋全体が明るくなるという効果もあります。白は窓から差し込む自然光を反射するため、全体が伸びやかで、開放的な雰囲気になるのです。モデルコードの室内が実際の面積よりも広く感じられるのも、そうした効果が働いているからでしょう」

 

河部氏は自然光も充分に計算したうえで、モデルコードの明かりをプロデュースしている。また住宅に配置される照明は、室内だけにとどまらない。夜間に敷地の入口から玄関へと続く道程を照らす屋外照明も、必要不可欠だ。土地の形状により、その配置は変化していくことになるが、モデルコードならではのこだわりは、しっかりと反映されている。

 

河部「屋外では足元を照らし出す、ポーチライトを設置しています。こちらは日本らしく、灯篭をイメージしています。もちろん電球色の明かりとなっており、帰宅した家族を温かく迎え入れてくれます。さらに暖色の明かりが、全体の景観に落ち着きをもたらしてくれるのです」

 

このようにモデルコードは、「明かり」にも並々ならぬこだわりと美意識を反映し、「過剰なき美邸」のコンセプトを見事に体現している。ただ単に土地や建物を提供するのではなく、ライフスタイルそのものを提案する規格住宅なのだ。

 

河部「モデルコードはその理念や構成、そして配置には、日本人の美意識を充分に反映させています。私たちは日本人。そして日本人のために家を作っているのですから、日本人古来の習性を追求し、独自の美意識を見出すよう努めてきました。その中で得た気づきを反映することで、日本人が長きに渡り、心地よく生活を営む住宅になると、確信しているのです」

 

 

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