コロナ禍からの回復が各所で鮮明になってきました。今回の未曽有の危機で職を失った人も多く、「よし、そろそろリベンジだ」と意気込んでいるのではないでしょうか。しかし、そういう人ばかりではないようで……みていきましょう。
年金15万円・60代・母の悲鳴…余裕の老後が一転「40代のひとり息子」が親のお金でパチンコ三昧「もう、生きていけない」 (※写真はイメージです/PIXTA)

息子さん、ギャンブル依存症なんじゃ…

実家に住み着き、パチンコ三昧。そんな様子に「ギャンブル依存症なんじゃない」と外野の声も。

 

消費者庁が全国20~79歳の男女5,000人に行った『ギャンブル等に関する消費行動等についての意識調査』で「どのようなギャンブルをしていますか?」と質問したところ、32.9%が「パチンコ」と回答。「宝くじ」53.9%、「競馬」39.4%に次ぐ人気でした。

 

「パチンコ」と回答した人に頻度と1度に使用する金額を聞いたところ、週1以上が33.6%。金額は「1,000円以下」が4.6%、「1万円以下」が55.6%、「10万円以下」が37.0%、「10万円以上」が2.8%。もちろんギャンブルですから、儲かるときもあれば損することも。生業にするほどのプロ級であればいいのですが、冒頭の親子の例では「生活ができない」という悲痛の声から、相当のマイナスになっていることが想像されます。

 

このままでは親子ともども共倒れになることも考えられますし、何よりも、パラサイトシングルの場合、自身の年金保険料は滞納しているケースが多く、親の死により収入がなくなり、生活が困窮する可能性があります。その前には親の介護問題も。親が家事などができなくなると、金銭的な余裕があっても生活破綻に陥ってしまう……そんなことも考えられるでしょう。

 

本当に依存症であれば“治療”が必要になりますが、その先に子どもの経済的自立が見えないことには解決も見えてきません。親に甘え切った40代の再就職……ハードルはかなり高そうです。