都内に住む世帯年収1,400万円の39歳パワーカップル。同じ会社の同期で結婚し、産休・育休や時にはベビーシッターを利用しながら子育てに励み、夫婦ともにフルタイムで働いています。ある日、小学校5年生になる息子から「塾を辞めたい」と相談が。いったいなにがあったのか……株式会社FAMORE代表取締役の武田拓也氏が、いまの時代けっして他人事とはいえないある家族の事例を紹介します。みていきましょう。
世帯年収1,400万円の都内在住・39歳パワーカップル…小5息子の「お母さん、僕もう塾に行きたくない」に“2つの意味で”涙したワケ【FPが解説】 (※写真はイメージです/PIXTA)

「忙しいから」で放置はもったいない…金銭的なストレスを軽減させる方法

また、受験や学費のために頑張って働かれていたご両親ですが、資産運用はせずに貯蓄だけされていました。これまでコツコツ貯められており、すでにある程度まとまった金額になっていたため、無理のない範囲で債券・不動産小口化商品を提案しました。

 

債券や不動産小口化商品はリスクが低く、外貨のように為替の影響を受けません。利回りは1~5%程度です。仮に500万円を投資すれば年間に5~25万円ほどのリターンが得られます(税金・手数料は考慮せず)。株式やFXのようにハイリスクではないので、日々の値動きを気にする必要もありません。

 

これで教育費についての金銭的・精神的な負担を少しは軽減できるのではないでしょうか。

 

資産形成には人によって向き不向きはありますが、さまざま方法がありますので自分に合った手段を探してみてください。良い方法が見つからない時には身近なファイナンシャルプランナーに聞いてみるのもいいかもしれません。

 

今回のOさん家族のようなコミュニケーション不足が生んだ「親子の溝」は、少しのきっかけで改善できます。今回のOさん家族の事例が「親子にとって本当に大切なものはなにか」を考えるきっかけになれば幸いです。

 

 

武田 拓也

株式会社FAMORE

代表取締役