投資家は、運に左右される領域のことも考え、運が悪いときでも投資を続けられるよう「複数の未来を考えておくこと」が重要だと、株式会社ソーシャルインベストメントの川合一啓氏はいいます。では「運が悪い未来」に備えるため、具体的にはどのようなことに気をつければよいのでしょうか、みていきます。
株式投資で大損しないために…「晴れの日も“折り畳み傘”を持つ」ことの重要性 (※写真はイメージです/PIXTA)

晴れでも傘を持って出かけるか、否か

外出する際に雨が降っていたら、誰しも傘をさして出かけるでしょう。反対に、雲ひとつない青空で、かつ天気予報の降水確率も0パーセントの時は、傘を持っていかない人がほとんどでしょう。

 

では、降水確率が30パーセントと報じられていた時は、どうでしょうか?

 

このぐらいの数字ですと、雨が降らない確率の方が高いものの、運が悪いと雨が降るかもしれません。

 

ですからこの場合、慎重な人は、傘を持って出かけるでしょう。雨が降る未来と降らない未来を想像し、雨が降る未来が実現する可能性を考えて、傘を持っていくのです。そしてもちろん、雨が降らなくても、「傘の持ち運びが面倒だったけど、まあいいや」で済ませるはずです。

 

このように天気ひとつとっても、未来が不確実であることがわかります。そして、雨が降る未来と、雨が降らない未来の2通りが考えられ、その予想に応じて私たちは、「傘を持っていくか、否か」を判断しているわけです。

 

投資をする際も、同じようにすればよいと思います。複数の未来のどれもが現実になり得ると、考えておくのです。

雨が降る未来を想定し、「折りたたみ傘」を持って出かけよう

ですから、「絶対に上がる(下がる)」などと考え、たとえば全額をその銘柄に投資したり、大きなレバレッジを効かせたりするのは、危険だといえます。

 

株価が上がる未来も、下がる未来も、考えておかなければなりません。そして、それぞれの確率も可能な範囲で見積もっておく必要があります。更には、株価が大きく変動するケースから、小さな変動しかしないケースまでを考えたうえで、そのそれぞれの確率も見積もっておくとよいでしょう。

 

つまり、想像できる複数の未来と、そのそれぞれが実現する確率を考えておいた方がよいということです。そして、それに応じて売買の金額やタイミングを調節し、損失を最小化し、利益を最大化することを目指すのです。

 

特に大損を避けることは重要で、稀にしか起きないが非常に運が悪いケースというのを、常に考えておいた方がよいと思います。先ほどの例でいえば、たとえ降水確率が0パーセントであっても、雨が降る未来を想定していつも折りたたみ傘を持ち歩くぐらいの慎重さは、持っていた方がよいのではないでしょうか。