資産運用をはじめようとしたとき、書籍やインターネット等を調べるとまずでてくるのが「長期・積立・分散投資をすれば、リスクを抑えながら安定した運用成績を出せる」という「投資の三大原則」でしょう。しかし、その三大原則にはそれぞれデメリットが存在すると、株式会社ソーシャルインベストメントの川合一啓氏はいいます。今回は「分散投資」のデメリットについてみていきましょう。
プロも実践する「分散投資」が、実は「最善策」とはいえないワケ ※写真はイメージです/PIXTA

分散投資のメリット

まずは分散投資のメリットについて確認しておきましょう。これは要するに、「大失敗を防げる」ということです。

 

ある銘柄Aに全資金を投じて、その投資がうまくいかなかったら、どうなるでしょうか?

 

一方で、AからJまでの10銘柄に10分の1ずつ投資をすれば、たとえ銘柄Aへの投資が失敗したとしても、残りのBからJの9銘柄で十分にその損失を補うことが可能でしょう。

 

株式市場というのは不確実な世界であるため、投資先を分散させることにより、個別株それぞれの「値下がりリスク」を分散しておくことも重要なのです。

 

ちなみに機関投資家が投資をする際には、「1銘柄に投資できる金額は、全資産の〇パーセントを上限とする」と定めていることも多いようです。

分散投資を突き詰めると「インデックス投資」になる

そして、分散投資を突き詰めた形が、インデックス投資になるのではないでしょうか。

 

インデックス投資とは、日経平均やTOPIX、アメリカのS&P500など、特定の株価指数との連動を目指す投資手法です。インデックスファンドと呼ばれる投資信託も数多く存在し、安い手数料で機械的に株価指数と連動する売買をおこなっています。

 

それは、何百、何千にもおよぶ銘柄への分散投資となるため、市場の一部を丸ごと買っているようなものです。

 

そして過去の統計上、長期的に見れば株式市場というのは成長し続けているため、インデックス投資を長期間続ければ、その利益を確実に享受することが可能です。実は、インデックス投資以上の投資成績をあげるのはそう簡単ではないともいわれており、インデックスファンドを買ってそれを永久的に保有する、という投資戦略を持つ投資家もいます。

 

分散投資を突き詰めた形としてのインデックス投資も、有効な戦略だといえるのです。