FX初心者トレーダーと利益を出しているプロトレーダーとでは、チャンスに感じる場面が異なる傾向にあります。それぞれどのような相場をチャンスと感じているのでしょうか? また、その違いはなぜ生まれるのでしょうか?
FX初心者とプロが「チャンス」に感じる「相場」が違うワケ【プロトレーダーが解説】 ※画像はイメージです/PIXTA

プロのように値動きが激しい相場でポジションを持つには?

初心者トレーダーでも、プロトレーダーのようなトレードをするには訓練が必要です。ポイントはリスク管理力にあります。リスク管理力は日々のトレードによって少しずつ積み上がるものなので、いきなりプロトレーダーのような取引ができるようにはなりません。日々のトレードで意識的に鍛えていく必要があるのです。

 

値動きが激しい相場でポジションを持つということは、評価損益が激しく変動することを意味します。多くの初心者トレーダーが、ボラティリティの高い相場を苦手とする理由は大きく動く損益の変動にメンタルが追いついていないからです。「為替変動について行く自信がない」という理由で、大きく収益を出すチャンスを逃すのは大変もったいないことです。

初心者トレーダーは低ロットで感覚を磨く

初心者トレーダーが、プロトレーダーのように振る舞うための1番簡単な方法は、低ロットで取引することです。いつもより少ないロットで取引することで、心の余裕が生まれるでしょう。トレード中の余裕こそプロトレーダーが1番大切にしている要素なのです。

 

まずは低いロットでボラティリティの高い相場にチャレンジしてみましょう。実はボラティリティの高い相場の方が決まった値動きになる傾向にあり、経験とテクニカル分析が大きく機能する相場です。精神的に負荷が少ないロット数で、相場の感覚を掴むことを1番に考えましょう。そうすることで大きな為替変動に対する拒否反応が減っていくでしょう。

 

また、低ロットでトレードすることで、的確に利益確定や損切りができるようになります。心に余裕ができることによって、自分がトレード前に立てた相場のシナリオと現在の値動きを比較してトレードを判断することが可能になるでしょう。初心者トレーダーにとって、低いロットでトレードの感覚を磨くことは時間が掛かるものの、プロのトレーダーになるための着実な第一歩となるでしょう。

 

 

清水 一喜

株式会社ソーシャルインベストメント 執行役員