新型コロナウイルスの流行、北朝鮮によるミサイル発射、ロシアによるウクライナ侵攻など、激動の年となった昨年。今後も続くと考えられる不安定な相場環境のなか、自らの資産を守っていくためにはどのような方法が有効なのでしょうか。株式会社ソーシャルインベストメントの川合一啓氏が解説します。
ウイルスパンデミックに地政学不安…激動の時代に「資産防衛」を実現する方法【投資のプロが解説】 ※画像はイメージです/PIXTA

「自分のスタイル」を崩さないことが重要

ではそんななかで、どうやって投資をしていけば安定した利益を保てるでしょうか? 結局それは、いままで高い確率で成功してきた「自分のスタイル」を崩さないことではないでしょうか。

 

前述のとおり、そもそも世界や相場の動向を予想するのは難しいものです。そしてそれゆえに、株式投資には常に一定のリスクがつきまとっています。それは、いまだけでなく、以前からずっとそうなのです。ですから、どんな相場環境でも、負ける人は負けていて、勝つ人は勝っているといえます。

 

現在の相場環境を、考慮するのはかまわないでしょう。しかしそれに振り回されるのは賢明ではありません。不確実な部分は不確実だと認めたうえで、それでも勝てる自分のスタイルを崩さないことが、重要なのです。なお、現時点でそれが確立していない人は、その確立に力を注ぐとよいのではないでしょうか。

 

ちなみに、有名なウォーレン・バフェット氏も次のようにいっています。

 

「FRBのアラン・グリーンスパン議長が私のところにやってきて、向こう2年間の金融政策を教えてくれたとしても、私の行動に何ら影響することはありません」

 

「私たちは今後も政治的あるいは経済的な予想などは気にとめません」

 

(桑原晃弥『ウォーレン・バフェット成功の名語録 世界が尊敬する実業家、103の言葉』より)

自分のスタイルを確立していれば利益は安定する

まず、投資先は株式以外にもたくさんあるということを忘れず、株式のほうがいいと判断すれば株式に、そうでなければ別の資産に投資をする、という対処法があります。

 

しかし、そもそも世界や相場の動向を予想するのは難しいものです。それは、いまだけでなく、以前からずっとそうなのです。

 

ですから、不確実な部分は不確実だと認めたうえで、それでも勝てる自分のスタイルを崩さないことが、重要です。なお、現時点でそれが確立していない人は、その確立に力を注ぐとよいのではないでしょうか。

 

 

株式会社ソーシャルインベストメント 取締役CTO

川合 一啓