住宅購入を決意し住宅ローンについて考えた際、ローンを組む銀行や金利、保険の保障範囲など、迷う項目は多いもの。しかし、その返済方法について「元利均等返済」と「元金均等返済」どちらがいいか、考えたことはあるでしょうか? 今回は、FP Office取締役の根本寛朗氏が、見落としがちな「元利均等返済」と「元金均等返済」の違いと、銀行が「元利均等返済」を勧める理由について解説します。
住宅ローンの返済方法…銀行が「元利均等返済」をすすめてくるワケ【FPが解説】 (※写真はイメージです/PIXTA)

銀行が「元利均等返済」をすすめてくるワケ

銀行によっては元金均等返済がない場合もありますが、銀行で住宅ローンを組む際にはあたかも元利均等返済しかないような説明をされることがあります。

 

1.利息収入

[図表3]からわかるように同じ金額で貸すなら利息収入が多いほうが銀行にとってはプラスです。

 

2.貸出上限

ローン返済負担率が上がってしまい希望の貸出金額で貸せない可能性も出てきます。

 

ほかにも要因はありますが、銀行が元利均等返済を勧めてくる理由はこの2つと考えられます。

 

現在では、極端な低金利のため、支払い方法での差はあまり大きくありませんが、キャッシュフローに余裕を持って購入ができる方で固定金利を選択される方は、元金均等返済を選択することをおすすめします。

 

 

根本 寛朗

FP Office

取締役/シニアファイナンシャルプランナー