単に収入を増やすためだけではない副業
かつて会社員とは会社の意向に沿って人生を左右されてしまう存在でした。望まない転勤、懲罰的な配置転換、従業員同士の競争、出世争い、派閥抗争などに常にさらされていたと思います。収入をひとつの仕事から得ているため、我慢するか転職するかしか選択肢がなかったのです。 この状態では勤務先の狭い世界での価値観に染まってしまいます。
筆者も会社員時代に経験がありますが、会社の外では一切通用しない価値観を、常識とばかりに押し付けてくる上司もいるでしょう。かつてはそれに染まることが「努力」のひとつでした。相当なストレスを感じて働いたものです。
副業はこういう旧来の働き方を見直す機会になります。副業という自分のビジネスを持つことで、経営者としての感覚に目覚めていきます。本業の仕事だけでは知らなかった多様な価値観に触れることも出来ます。身銭でトライ&エラーを繰り返すため、ビジネス感覚も研ぎ澄まされていきます。
また副収入を持つことで、職場のなかでの競争を冷静にみることも出来るかもしれません。虚栄心や承認欲求だけで無理な営業をしたり、コンプライアンスに違反するような行動をしたりする誘惑がなくなります。そのことが結果的に、本業の仕事に誠実に向き合うことになるため、健康に会社員生活を送ることが出来るかもしれません。 副業をお金だけでなく、生き方の幅を広げる目的でも取り入れてみてはいかがでしょうか。
長岡理知
長岡FP事務所
代表