FXは土日に取引ができなくなる一方、価格は曜日に関係なく変動します。特に、政治情勢に関わる大きな出来事が土日に発生した場合、月曜日には大きく値が飛んで始まることがあるため注意が必要だと株式会社ソーシャルインベストメントの清水一喜氏はいいます。では、FXのトレーダーは取引のできない土日をどのように過ごすべきでしょうか。清水氏が解説します。
売買はできないが…FXトレーダーは「土日が重要」なワケ【FXのプロが解説】 ※画像はイメージです/PIXTA

トレーダーは土日にどう過ごせばいいのか? 

土日はFXの取引ができないため、学習や休息などに当ててください。学習は分かるけど休んでいいの? と思うかもしれませんが、FXに休息は非常に大事です。FXは極度に集中力と判断力を求められます。

 

しかし、人間は長時間集中することはできません。休まなければ集中力と判断力は必ず落ちます。必ず休んで頭の回復を待ちましょう。そのうえで、余力があれば学習するという形が理想です。トレードの振り返りトレーダーにとってトレードの振り返りは取引する以上に大事です。

 

土日を休んでしまったら、月曜にすぐ取引を再開するのではなく、必ずトレードの振り返りを行ってください。その為には、いくら休みを設けても構いません。

 

FXトレーダーの仕事というのはルールの構築と確立です。週を通してルールを厳守できていたか? いらないルールはないか? 新たなルールを確立する必要があるか? この3つを必ず確認するようにしてください。

 

FXはがむしゃらに取引をすれば稼げるというものではありません。取引がない土日こそトレーダーが頑張るときなのです。指標や祝日、ニュースをチェックしているすべての経済指標を気にする必要はありませんが、米国の重要な経済指標は取引通貨ペアに関わらず気にする必要があります。

 

それに加えて、通貨ペアに応じた経済指標を確認してください。たとえば、円がらみを取引するならば、日本の経済指標の確認も必要です。各国の祝日も必ず確認しておき、各通貨ペアの値動きの予測を立てておきます。

 

ニュースをチェックしておけば、金融政策や政治情勢、大規模なテロや戦争の勃発なども事前に知ることができ、相場の変動の予測がある程度たてられます。これらの確認をせずに取引を行うのは準備不足だと思うので、必ず行うようにしましょう。

 

まとめ

FXの初心者の方は無理せずに土日にポジションを持ち越さず、金曜日にポジションを決済してしまうことをおすすめします。

 

取引を行うことも大事ですが、それ以上に大事なことはルール通りに取引ができたのかという確認作業です。取引ができない土日に必ずルールの確認を行うようにしましょう。経済指標・祝日・ニュースのチェックも重要です。

 

月曜日の取引を迎える前に十分な準備をしてトレードに臨んでください。

 

 

清水 一喜

株式会社ソーシャルインベストメント 執行役員