コーヒー1杯から考える家計改善
多忙な日々に欠かせないコーヒー。毎日買うことが習慣の方も少なくないだろう。今回は、カフェかコンビニか、買う場所の違いによる、家計に与えるインパクトについて考えてみる。
まず、カフェで購入する場合、大手ブランドチェーンでは、1番小さなサイズでも税込み300円程度かかる。一方コンビニで購入の場合、最も小さなサイズの相場は税込み100円。差額は実に200円となる。
1日200円の差は、1か月、仮に22日間(勤務日数分)購入した場合、4,400円の差となる。これが1年となると、52,800円と大きな金額となる。味へのこだわりや、カフェでの時間、空間を堪能したいという意思が特段ない場合であれば、金銭面だけ考えると、コンビニでの購入をおすすめしたい。
大切なのは「無理をしない」ルールづくり
一方で、無理なく続ける観点で、自分へのご褒美や、今日は勝負、といった特別な日には、お気に入りのカフェでの購入をするといったルールを決めておくことをおすすめする。
月4,400円あったら、なにに使えるか? なにに使いたいか? この視点で、1度立ち止まって考えてみることが家計改善のコツである。
毎日の「小さな我慢」で資産形成の選択肢が広がる
FPへの相談案件では、投資はした方がよいか? なにに投資をすべきか? リスクはないのか? といった相談も多い。もともと使っていた月4,400円であれば、リスクを多少抱えても、投資に回すことの第1歩もスムーズにいけるのではないだろうか?
たとえば、4,400円あれば、つみたてNISAや、iDeCoもスタートできる(iDeCo5000円~であるが)位のインパクトがある。ぜひとも1度立ち止まって考えてみたいものである。
実に1度改善ができると、もっと改善したい、と思うようになるケースが多い。ダイエットに似ている。痩せる経験ができると、より痩せたいと脳が思う仕組みになっているようだ。
コーヒーについてはどうか? インスタントコーヒーや、コーヒー粉、これらの相場は1杯あたり40円~50円程度である。自宅で準備できるのであれば、金銭的には1番効率的といえるので、検討の余地はありそうだ。
たかがコーヒー1杯、されどコーヒー1杯。家計の改善には、他にも改善できるものがたくさんある。1度棚卸をしてみるといろんな発見があるだろう。てはじめに、家計簿をつけてみることをおすすめしたい。
渥美 功介
FP Office
ファイナンシャルプランナー