加速度的に広がっている「ホームページの活用の幅」
ホームページは活用の幅が加速度的に広がっています。私が支援した企業では次のような活用をしています。
◆社内の業務改善
ホームページは社内の業務改善にも活用できます。ある建材メーカーは膨大な商品パンフレットをすべて電子書籍に変えました。
営業担当者が訪問活動に費やす時間を増やすことができました。
◆マーケティングの活用
ホームページをマーケティングに活用できる代表的なものとしては、データドリブンマーケティングがあります。データドリブンマーケティングは、データ(結果)をもとに次の施策を打ってその内容を評価して次の施策につなげるというものです。
ある製薬会社ではホームページを分析した際に、「流行性角結膜炎」を解説するページが夏の時期に急激に閲覧数が伸びていることがわかりました。そこで夏の時期だけ流行性角結膜炎の点眼薬のバナーをホームページのトップに表示したところ、大幅な売上増を達成しました。
◆ネット経由での集客
あるリフォーム会社は、遠方の案件は請けないという方針がありました。そこでホームページ地図を表示して、対応可能地域として会社の位置から半径10kmの円を描いたのです。
こうすると円の外に家を持つ人は問い合わせしないため、集客の確度を上げることができました。同時に円の中に家を持ちリフォームを考える人には「自分にふさわしい会社だ」という認識を持ってもらえるという効果もありました。
◆営業力の強化
最近では動画で営業力を強化する取り組みが増えています。例えばあるインテリアショップでは、商品を360度あらゆる角度から見ることができる動画を提供し、見ている人がマウスを操作することで、好きな角度から商品を見ることができるようにしました。
動画を提供することによって売上が増加しただけでなく、購入満足度を高めることにもつながりました。
◆人材の採用
ある企業では、インセンティブや福利厚生といった「会社がしてくれること」を訴求するのをやめました。その代わりに残業なし、転勤なし、といった「やらないこと」を明確に打ち出しました。
加えて仕事の内容や働く人の思いをコンテンツにすることで、求職者が会社で働く姿をイメージしてもらうことができ、毎年安定的に応募が来るようになりました。
このようにホームページはアイデア次第でさまざまな領域で活用できます。経営者にはホームページは単なるツールだという固定概念を一度取り払い、経営課題を信頼できる制作会社に相談してほしいと考えています。
経営者が考えているよりも、ホームページは多く経営課題を解決できます。この記事を読んでホームページをもっと活用しようと考えてくださった方は、次回で解説するホームページの制作プロセスを理解すると、より短い期間で成果が出せると思います。
浜野 耕一
株式会社コウズ
代表取締役