これから投資をはじめる場合、FXと株ではどちらが安全か……投資初心者がこのように考えたとき、「FXは危ない」「株は安全」というイメージを持っている人も少なくないかもしれません。ただ、株式会社ソーシャルインベストメントの清水一喜氏は「FXのほうがはるかに初心者向き」といいます。それはなぜか、みていきましょう。
投資初心者が株ではなくFXを選ぶべき「4つ」の理由【プロトレーダーが解説】 ※画像はイメージです/PIXTA

FXと株の違い1.「初期費用」

どのくらい最初にお金を用意すればいいのか? というのは大きな問題です。

 

株の場合は1単元株15万以上程度で、最低それぐらいあれば投資は可能ですが、実際に運用するとなると200万ほどは用意したいところです。

 

一方FXの場合、初期資金は証券会社によって異なりますが、100円~5万ほどで済みます。100円だとほぼ利益は出ませんが、投資のスキルを磨くこと自体は可能です。最低15万なければ実践できない株と比べると、「お手軽である」といえます。

 

100円でFXが可能とは信じられないかもしれませんがこれは事実です。しかも100円だからデメリットが大きいということもありません。100円から扱っている証券会社の数は少ないですが、存在しています。

 

多くの証券会社が5万ほどの初期資金を必要としますが、証券会社によって、少ない資金でも投資できるところがFXのよいところです。

FXと株の違い2.「取引時間」

株の取引時間は9時から15時で、11時30分から12時30分までは昼休みなので実質5時間となりますが、FXは24時間取引が可能です。

 

FXはサラリーマンの仕事帰りなどにも行えますが、株の場合は難しいです。FXである程度投資を成功させ、脱サラ後に株を行うというのが多くの人が辿るルートです。

 

FXは24時間行えるが…デイトレードを行うなら「16時~2時」

ただし、FXが24時間取引できるといっても、相場の参加者が少ない時間に取引を行うのはかなりリスクがあります。

 

FXの場合手数料は無料ですが、その代わりに「スプレッド」という実質的な手数料が存在します。基本的には通貨ペアごとに固定のスプレッドが存在していますが、薄商いや過剰な取引数になってしまうとこれが急激に拡大し、リスクが非常に高くなります。

 

具体的には早朝時の薄商い時、経済指標や要人発言などの過剰な取引数が起こるときなどは、取引を避けたほうがいいでしょう。

 

デイトレードを行う場合は、相場がよく動く時間帯を狙う必要があるため、ロンドン・ニューヨーク時間にあたる16時~2時頃までがおすすめです。夕方から深夜にかかる時間帯となるため、昼間に仕事して帰ってきてからでも取り組むことが可能です。