【オンライン開催(LIVE配信)】7/9(土)開催
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宝くじの控除率は約55%。当たるわけがない?
――そうか。僕が時々は勝つこともあるのは、そういう理由なんですね。
渡邊 はい。これは、競馬や競艇、競輪など、ほかのギャンブルにも当てはまります。ギャンブルは、オーナーなどの経営陣があらかじめ利益を確保し、残った金額をお客同士でうビジネスモデルなのです。このオーナーの利益のことを「控除率」と呼びます。ギャンブルの種類によっても異なりますが、だいたい5%~25%程度の手数料が取られているのです。言い換えると、みんなの賭け金が100だとしたら、オーナーの手数料を差し引いて、残った95~75のお金を、参加者で奪い合っているということなんです。
――えっ! そんなに手数料を取られているんですね。もう絶対にギャンブルはやりません! ただ、ギャンブルの期待値がマイナスである理由がわかりました。
渡邊 ちなみに、みんなが一攫千金を夢見て買う宝くじの控除率は、約55%です。宝くじの売上金のうち、45%をみんなで奪い合っています。だから「300円しか当たったことがない」という人が多いんです。これほど期待値が低いギャンブルもなかなかありません。1等当選なんて、夢のまた夢のような気がしてきませんか?
――でも、ギャンブルに控除率があるなら、それは投資でも同じことではないですか? 金融商品を買うときに、手数料とかかかりますよね?
渡邊 いいところに注目しましたね、その通りです。金融商品を買うときも、もちろん手数料が必要です。そういう意味では、投資にも控除率はあります。しかし、ギャンブルと投資とでは、控除率が圧倒的に違うんですよ。金融商品を買うときの手数料って、どのくらいだと思いますか?
――うーん……5%くらいですかね?
渡邊 そんなに高くありません。金融商品の種類によっても異なりますが、投資の手数料は高くても1%~3%程度です。安いものになると0.1%くらいの商品もあります。
――ギャンブルの控除率が5%~25%なのに、投資はかなり安いんですね!
渡邊 私は、手数料を取ることや利益を確保すること自体は、悪いことではないと思っています。どんなビジネスでも、営利企業である以上は、利益を出さないと事業を継続できませんからね。実際に、ギャンブルや投資以外でも、製造業や飲食業など、さまざまな業界でサービスを提供している企業は、しっかりと自社の利益を確保しています。
――利益がなければ、いろんな会社が潰れてしまいますからね。
渡邊 その通りです。でも、必要以上に高い手数料を払い続けていたら、今度はお客さん自身が儲からなくなってしまいます。お客様から手数料をいただくことで、安定したサービスを提供できる一方、その料金が適切かを見極める必要があるのです。
――投資とギャンブルの違いは、控除率の違いにあることがよくわかりました。
【オンライン開催(LIVE配信)】6/21(火)開催決定!
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